【映画】ヒトラー~最期の12日間~あらすじと感想~なぜ戦争に向かってしまったのか

映画『ヒトラー~最期の12日間~』あらすじと感想

映画『ヒトラー~最期の12日間~』は、2004年公開、オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督、ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ出演による戦争ドキュメンタリー。

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映画『ヒトラー~最期の12日間~』あらすじ

1945年4月。

ソ連軍はベルリン近郊にまで迫っていた。

ドイツの敗戦は決定的であるが、それでもヒトラーはまだ勝てると信じていた。

ナチスの高官たちはヒトラーに脱出を進言する。だが、ヒトラーは聞く耳を持たない。

ついにソ連軍はベルリンに進軍する。

ヒトラーが指揮を執る地下壕まであと数キロというところまでソ連軍が迫る。

女性も子供も含む一般市民が犠牲となる中、ヒトラーは降伏しようとしない。

ドイツ軍にはもう戦う力は残っておらず、やがてヒトラーも敗北を認めるが、それでもヒトラーは地下壕から離れなかった。

映画『ヒトラー~最期の12日間~』感想

映画『ヒトラー~最期の12日間~』のネタバレを含ます。

なぜ戦争に向かってしまったのか

誰も戦争なんかしたくない。

だが、ドイツ、イタリア、そして日本も、第二次世界大戦にて『戦争を起こして』しまった。

映画『ヒトラー~最期の12日間~』では、印象的なセリフがあった。

「彼らが我々に委ねたのだ。自業自得だ」

ヒトラーやゲッペルスが、戦争に巻き込まれて死んでいく一般市民に対して言った言葉だ。

ナチスは暴力でドイツの政権を奪ったのではない。選挙で選ばれたのだ。

選んだのは誰か? 一般市民だ。

一般市民がナチスを選び、一般市民に選ばれたナチスが戦争を起こしたのだ。

ではなぜ、ナチスが選ばれたのだろうか?

ナチスが選ばれた当時、ドイツは貧困の極みにあった。

第一次世界大戦の巨額の戦争賠償金。そして世界恐慌。

ドイツには絶望感が溢れ、希望が微塵も見えない中で登場したのがナチスだった。

ナチスは、公共事業と軍需産業を推し進めることで、ついにはドイツを恐慌から脱出させる。

当時のドイツ人にとって、ナチスは真っ暗な絶望の中に差す一条の光だったのだろう。

だが、その後がまずかった。

ナチスは他国に進軍してしまう。

すでにナチスに、そしてヒトラーに心酔していた多くのドイツ人はヒトラーの言うことを信じ、戦争へと進んでしまうのだった。

なお、日本もだいたい同じような状況だった。ドイツや日本のやったことを正当化する気は毛頭ないが、戦争を再び起こさないためにも、「なぜ、戦争へと進んでしまったのか」を学ぶことは重要だ。

ドイツや日本を戦争へと向かわせてしまった原因を学び、同じ過ちを繰り返さない(繰り返させない)こと。

私たちは過去から学ぶことができる。知識を持ち、目を見開いていれば、気付くことができるはずだ。間違った方向に進んでいると。

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