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【映画】ニキータ~あらすじと感想~泣き虫不良少女は国家の殺し屋になる

映画『ニキータ』あらすじと感想

映画『ニキータ』は1990年公開のアクションおよびラブストーリー作品。監督はリュック・ベッソン。出演はアンヌ・パリロー、ジャン=ユーグ・アングラード、チェッキー・カリョ、ジャンヌ・モロー、ジャン・レノ。

映画『ニキータ』あらすじ

深夜のパリ。ある薬局に忍び込む若い男女。

彼らの狙いは薬。彼らは麻薬中毒だ。

通報により駆けつけた警官隊と銃撃戦になり、彼らはその場で射殺される。

ただ一人を除いて。

生き残った少女ニキータは、裁判にかけられた。彼女は警官を殺したのだ。

下された判決は無期懲役。暴れて抵抗するニキータだったが、取り押さえられ、薬で眠らされてしまう。

目が覚めた時、ニキータは見知らぬ部屋にいた。

そこに、ボブと名乗る男が現れる。

ボブは、政府の秘密警察官だという。

ニキータは、ボブから、自分はすでに死んだことになっていること、暗殺者としての訓練を受けさせられること、断ったら墓場に送られることなどを聞かされる。

その日から、ニキータは政府の秘密工作員、つまり、殺し屋として生きていく。

殺し屋として任務を遂行していくニキータ。その一方で、自らが殺し屋であることを隠しながら、一人の男と愛を育んでいく。

映画『ニキータ』感想

映画『ニキータ』のネタバレを含みます。

弱みを握られ

政府の秘密工作員に仕立て上げられたニキータ。

ニキータに拒否権はない。

断れば死。もっとも、ニキータ自身も薬局を襲い、警察官を殺したから、秘密警察に連れてこられたわけで。

もしも秘密警察に目をつけられなかったら、刑務所での生活が待っていた。

ニキータは拒否することなどできず、秘密警察側は圧倒的に優位に立っている。

交渉の余地などなく、ニキータは殺し屋へと仕立て上げられた。

弱み、ニキータの場合は命を握られていた。もう言いなりになるしかない。

汚いやり方だが、捨て駒としての殺し屋を作り上げるには最良の方法だろう。

公にはすでに死んでいるニキータ。

秘密警察に命を握られているニキータ。

現実には、ニキータは生きている訳だが、秘密警察にとっては死者同然の捨て駒と言えるだろう。

初めての任務

ニキータは、初めての任務で騙された。

逃げ道があると言われていたところに逃げ道などなく、敵の銃撃を何とか生き延びた。

なぜ、ニキータを騙したのだろうか。

あの任務は、最終訓練であり、卒業試験だったのだろう。

任務中に不測の事態が起きた時、適切に対処できるか。

あの任務で殺されてしまうようでは、殺し屋としてやっていくことはできない。

卒業試験に合格したニキータは、制限付きの自由を手に入れた。

愛する人を自由に

映画『ニキータ』のラストシーン。

マルコはボブにマイクロフィルムを渡した。

マイクロフィルムはニキータがマルコに託したもの。

そして、ボブ宛の手紙はマルコが破り捨てていた。

マルコもボブも、どちらもニキータのことを愛していたのは間違いなく、ただ、この先の行動は正反対かもしれない。

マルコは、ニキータを自由にするために、自分は足手まといになると思い、ニキータとの別れを選んだ。

ボブは、自分のため、そして組織のため、ニキータを追う。

実際に二人がどのような行動を取るのかは描かれていないので想像でしかない。

ニキータを愛する二人の、愛するがゆえの行動。

この先、ニキータ、そしてマルコとボブの人生が再び交わることはあるのだろうか。

映画『ニキータ』が面白かっただけに、『その後』を想像するのも楽しい。

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