
今日は『キャロル』という恋愛映画のあらすじと感想を書いていくよ

女性同士の愛を描いた作品なんだけど、ケイト・ブランシェットがもう、そこにいるだけで美しくて!

ルーニー・マーラも綺麗だったよね。二人がそこにいるっていうだけで絵が完成してるような気がしたよ

決して幸せな物語ではないけど、美術品みたいな美しい映画だったよね
映画『キャロル』基本情報とあらすじ
タイトル | キャロル |
ジャンル | ラブ・ロマンス |
監督 | トッド・ヘインズ |
キャスト | ケイト・ブランシェット |
年齢制限 | PG12 |
公開年 | 2015年(日本では2016年) |
備考 |
あらすじ
舞台は1950年代のニューヨーク。
テレーズは写真家になることを夢見ていた。だがまだ写真家としての仕事に就くことは出来ず、デパートで働いていた。
テレーズがデパートのおもちゃ売り場で働いていたところ、一人の美しい夫人と出会う。
夫人の名はキャロル。娘に贈るクリスマスプレゼントを探しに来ていた。
キャロルはおもちゃ売り場に手袋を忘れて帰ってしまう。その手袋をテレーズが手紙付きでキャロルに届けたことで、二人は再会する。
二人きりの昼食の席。キャロルは愛する娘のこと、そして、夫とは上手くいっていないことを明かす。
この昼食を期に、二人の心は急速に近づいていった。
映画『キャロル』感想

ネタバレを含みます
人を愛するということ
キャロルには娘も夫もいました。
テレーズにも男性の恋人がいます。
キャロルもテレーズも、もともと同性愛者だったわけではありません。
では、どうして惹かれ合ったのか?
人が人を愛するのに何か理由が必要でしょうか?
キャロルはテレーズを愛した。
テレーズもキャロルを愛した。
愛した相手がたまたま同性だっただけ。
人が人を愛するのに理由など必要ありません。
子供の幸せ
キャロルは娘の親権を諦め、面会権を求める方針に転換しました。
なぜ、親権を諦めたのか?
理由は経済的なものだったのでしょう。
キャロルは映画の終盤で、「家具店でバイヤーをする」と話していました。
これから先、キャロルは今までのような裕福な暮らしはできないでしょう。ならば、娘は経済的に豊かな夫の元で育ったほうが良いと考えたのでしょう。
キャロルにとってこの決断は決して容易なものではなかったはず。
キャロルと夫がそれぞれ弁護士を従えて話し合っていた場面で、キャロルが涙ながらに訴えていた姿から、この決断は人生を賭けるほどの大きなものだったのだと推測できます。
自分を偽りたくない
キャロルは娘の人生を台無しにしないため、そして自分を偽りたくないがために、娘の親権を夫に渡し、その代わりに面会権を要求しました。
キャロルはテレーズと関係を持ったことを「後悔している」と言ったものの、それはあくまでも、テレーズと関係を持ってしまったことで娘の人生を台無しにしてしまいそうになったことを後悔したという意味でしょう。
そしてその後の行動。キャロルはテレーズに手紙を送り、再会を望みました。
これも、キャロルが自分を偽りたくないがための行動だったのでしょう。
キャロルはテレーズを愛している。その気持が偽りではないからこそ、テレーズとの再会を願った。
再会した時、テレーズは決して喜びに溢れてはいませんでした。キャロルと再会したいという気持ちがあったからこそ、テレーズはあの場に現れたのでしょう。一方で、キャロルに対する怒りや不信感もあり、自分でも自分がどうしたいのか分からなかったのではないでしょうか?
キャロルからの同居の誘い、そしてパーティーへの出席の誘いも断ったテレーズ。このまま二人の関係は終わってしまうのかと思いましたが、テレーズはキャロルのいるパーティー会場へ。
キャロルの姿を見つけたテレーズ。
テレーズの姿を見つけたキャロル。
二人が見つめ合うシーンで映画は終わります。
その後、二人がどうなるのかはご想像のままに。
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