【映画】富江~あらすじと感想~蘇る恐怖 富江って何なんだ?

映画『富江』あらすじと感想
あゆき
あゆき

今日は『富江』というホラー映画のあらすじと感想を書いていくよ

あるふぁ
あるふぁ

長く続いているシリーズの第1作目だね。殺されても蘇る富江と、富江に関わってしまった人たちの物語

あゆき
あゆき

富江って何なんだろうね?

あるふぁ
あるふぁ

よく分からないのが怖いよね

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映画『富江』基本情報とあらすじ

タイトル富江
ジャンルホラー
原作者伊藤潤二
監督及川中
キャスト

中村麻美
菅野美穂
洞口依子
田口トモロヲ

公開年1999年
原作富江
備考

ウィキペディア『富江』ページ

あらすじ

3年前、泉沢月子は交通事故に遭い、記憶障害となってしまった。

現在はカメラマンになるために学校に通いながら、同時に不眠治療のためにカウンセリングに通っている月子。

カウンセリング中、催眠状態の月子が「とみえ」という名前を口にする。

月子のカウンセラーである細野が自身のクリニックで仕事をしていると、一人の刑事が訪ねてきた。

この刑事は、ある一人の少女と、この少女にまつわる事件を追っているという。

その少女の名は「川上富江」だった。

同じ頃、月子が住むアパートの下の階に、一人の浪人生が引っ越してきた。

浪人生は「何か」を育てている。

やがて、その「何か」は人の形となり、少女となった。

映画『富江』感想

あゆき
あゆき

ネタバレを含みます

そもそも「富江」って何なんだ?

富江というのは、そもそも何なのでしょう?

映画を観て分かったことは、

  • 殺されても蘇る
  • 男性を虜にして、殺し合わせる
  • 最終的に、殺される(でも蘇る)
  • 明治時代にはすでに存在していたようだ

ということ。

さらに調べてみると、「バラバラにされても、たとえ一滴の血液からでも、その欠片の一つ一つから一体の富江が再生する」とのこと。

世界中が富江で埋め尽くされる日も近いですね。

『富江』という作品の恐いところは、富江の正体が分からないところにあると思います。

得体の知れないものへの恐怖。

確かに存在しているのに、人間の形をしているのに、人間ではない何か。

殺しても死なない、歳を取らない、バラバラにされても再生する。

何だかわからない存在に対して、人は不安になるものです。

富江って、何者なんでしょうね?

愛や恐怖は殺意に繋がる

富江は関わった男性たちを魅了し、虜にし、そして最終的に、魅了された男性に殺されます。

富江を独占したい。富江が恐ろしい。男性が富江を殺す理由は、もとを辿れば富江に対する愛や恐怖。

富江を愛しすぎてしまったが故に、富江を他の男に取られたくないが故に、富江を殺してしまう。

そうでなければ、あまりにも美しく、そして美しいままでいる、不死身の富江という存在そのものに恐怖して、富江を殺してしまう。

恐怖するあまり相手を殺してしまうのは、まだ理解できます。防衛本能が働いているのでしょう。

では、愛するあまりに相手を殺してしまうのは?

殺してしまえば、もう二度と相手と会うことはできません。

それでも殺してしまう。

他の誰かに盗られたくない。美しいまま記憶に留めておきたい。

愛は狂気。愛は人を狂わせるものなのでしょう。

月子と富江

富江は月子に言いました。「私はあなたで、あなたは私なのよ」と。

そしてラストシーン。

月子は自分を撮った写真を見て驚きます。

「左目の下にホクロがある」

左目の下のホクロは富江の特徴の一つ。

確認するために鏡を見る月子。

そんな月子に笑顔で寄り添う富江。

はたして、あの湖の桟橋で富江を燃やした後、月子と富江の間に何があったのでしょう。

月子と富江は和解して、一緒に住んでいるのでしょうか?

事実はどうか分かりませんが、少なくとも、月子の左目の下にホクロができていたのは間違いありません。

「私はあなたで、あなたは私なのよ」という富江の言葉。

月子は、分裂した富江の一人なのでしょうか?

それとも、普通の人間だった月子が「富江化」したのでしょうか?

よく分からない。

そして、この「よく分からない」という感覚が「気味悪い」に変わり、『富江』という映画を不気味なものにしているのでしょう。

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