
今日は『オールウェイズ』というファンタスティック・ラブストーリー映画のあらすじと感想を書いていくよ

男性が事故で亡くなってしまうんだけど、別の男性の守護霊として地上に舞い戻ります。そこで、生前の恋人と再会するっていうお話です

『ゴースト ニューヨークの幻』とストーリーが似ているけど、『オールウェイズ』の方が先に作られた映画なんだ。そもそも、『オールウェイズ』は1943年公開の映画『A Guy Named Joe』のリメイク版だよ

『オールウェイズ』は、オードリー・ヘプバーンさんの最後の映画出演作です。出演時間は短いですが、とても存在感がありますよ
映画『オールウェイズ』基本情報とあらすじ
タイトル | オールウェイズ (原題 Always) |
ジャンル | ファンタジー |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
キャスト | リチャード・ドレイファス |
公開年 | 1989年(日本では1990年) |
備考 |
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あらすじ
大規模な森林火災が発生していた。
消火用飛行機のパイロットであるピートは、消化活動のために飛び立った。
何度目かの飛行の際、仲間の飛行機にトラブルが発生してしまう。
機転を利かせたピートが仲間を救うが、代わりにピートが亡くなってしまった。
ピートが目を覚ますと、そこにはハップと名乗る女性がいた。彼女は自らを天使だという。
ハップの力で地上に戻ったピート。
ピートの役目は、ある若者の守護霊となること。
守護霊となったピートは、ある日、生前に恋人だったドリンダの姿を見つけるのだった。
映画『オールウェイズ』感想

ネタバレを含みます
現実を受け入れる
事故で亡くなったピート。そして残された恋人ドリンダ。
ピートが地上に戻った理由は若きパイロット テッドの守護霊となるため。
おそらく、本来ならピートはテッドに付き添い、テッドを導く存在になるはずだったのでしょう。
実際、ピートはテッドの守護霊として、テッドに指示していました。
ですが、ドリンダと再会してしまった。今も愛する恋人の姿を見つけてしまった。
あの瞬間から、ピートが地上に戻った理由が変わったように思います。
ピートがドリンダへの想いにけじめをつけるため。
ピートにとって最大の未練であるドリンダへの想いを終わらせるため。
ピートはドリンダのそばにいる。でも、ドリンダにはピートの姿が見えない。
ピートにとって、辛い時間だったと思います。
きっとあの辛い時間が、ピートが現実を受け入れ、ドリンダへの想いを整理するのに必要だったのでしょう。
それぞれの道へ
死者であるピート。生者であるドリンダ。
二人がどれだけ愛し合っていても、もう同じ道は歩めない。
ドリンダは、ピートへの想いを抱いたまま。だけど、ドリンダは次第にテッドの愛に惹かれていくことでしょう。
ドリンダはきっと、ピートを愛したことを忘れない。でもいつまでもピートへの想いを引きずったままではいけない。
それはピートも同じ。
ドリンダを愛しているからこそ、彼女を未来に解き放ってあげないといけない。
ピート自身も、ドリンダとの別れを決意しなければいけない。
映画『オールウェイズ』のラストシーン。滑走路で二人が別れるシーン。
明るく、仲間たちが待つ場所へ向かっていったドリンダ。
それを一人見送ったピート。
あのシーンは、二人が未来に向けて歩みだしたことを表しているのでしょう。
淋しいラストでしたが、二人にとって、受け入れなければならないラストでした。
愛する人が亡くなったのは悲しいこと。だけど、いつまでも想いに囚われて、同じところにいてはいけない。
いつの日か現実を受け入れて、未来に向けて踏み出さなければいけない。
想いに囚われ、いつまでも同じところにいたら、きっと愛した人も辛いだろうから。
いつまでも悲しみ続けるドリンダの姿を見ることは、きっとピートにとって辛いことだから。
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