
今日はAmazonプライムビデオのオリジナルドラマ『ロア~奇妙な伝説~』のエピソード3『さらわれる女たち』のあらすじと感想を書いていくよ

現実と妄想。区別がつかなくなるって恐いよね……

そうだよね。突然「お前は偽物だ」って言われて殺されたらたまったもんじゃないよ

本人に自覚がないのも恐いよね
ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン1 3. さらわれる女たち』あらすじ
19世紀のアイルランド。
まだ魔法や迷信を信じる人々が多かった時代。
ブリジットは、夫のマイケル、そして父のパトリックと共に小さな農村に住んでいた。
ブリジットの家は、マイケルの収入よりもブリジットの収入のほうが多く、家計はブリジットにより支えられていた。
ある日、ブリジットは届け物をするために一人で外出する。
その日の夜、雨に打たれて全身ずぶ濡れになった状態でブリジットは帰宅した。
体調不良を訴えるブリジット。
ブリジットは夫のことが分からず、介護しようとしたマイケルを拒んでしまう。
パトリックはブリジットが脳炎にかかったのかもしれないと言うが、マイケルはブリジットが妖精と入れ替わったのではないかと疑いを持ってしまう。
アイルランドには、チェンジリングという妖精の言い伝えがあり、マイケルはブリジットがチェンジリングに捕まり、チェンジリングと入れ替わったのではないかと考えてしまったのだ。
チェンジリングからブリジットを救うためのタイムリミットは9日間。
それまでにブリジットを救うことができなければ、ブリジットは永遠に失われてしまう。
疑いを強くしていくマイケル。さらには、パトリックも、彼らの親戚も、ブリジットがチェンジリングと入れ替わったのではないかと疑いを持ち始めてしまう。
やがて、マイケルの中で疑いが確信に変わってしまい、ブリジットに対して恐ろしい行動をとってしまう。
すべては、ブリジットを救うために。
ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン1 3. さらわれる女たち』感想

ネタバレを含みます
スポンサーリンク
思い込みと迷信に囚われたマイケル
思い込みが確信に変わってしまう。
『さらわれる女たち』では、マイケルはブリジットが倒れる以前から疑いを持っていたように思えます。
妖精の輪に行ったという過去、次第に外交的で独立心が強くなってきたとマイケルに思わせる行動。
積み重なったものがあって、マイケルは迷信を信じ、ブリジットがチェンジリングと入れ替わったと確信してしまったのでしょう。
ブリジットを取り戻すためのタイムリミットである9日間に、マイケルが正気に戻るきっかけはいくつかありました。
「脳炎だろう」という父パトリックの言葉。
「気管支炎だ」と診断した医師の言葉。
そして、「迷信など忘れろ」という神父の言葉。
けれども、その言葉はことごとくマイケルの心には届かず、終いにはマイケルはブリジットを殺害してしまいます。
殺害後、マイケルはブリジットが妖精の輪から帰ってくると信じて待ちますが、帰ってくるわけがありません。
すべては迷信なのですから。
チェンジリングは消えたのか?
アイルランドに伝わるチェンジリングという妖精の迷信。
迷信など、現代社会では信じるものなどほとんどいないでしょう。
ですが、チェンジリングという迷信は消えても、世界中で、「チェンジリングと入れ替わった」と信じた過去の人々と同じ行動をとってしまう人は存在します。
『さらわれる女たち』でも、いくつかの例が紹介されていました。
カプグラ症候群に罹った男。
てんかんの症状を持つ子供を殺してしまった母親。
また、ニュースなどを見ていると、「うるさいから」「邪魔だから」などという理由で我が子や他人を殺してしまった人は決して珍しくはないように思えます。
チェンジリングという迷信を知らなくても、恐ろしい行動をとってしまう人は世界中にいることでしょう。
そのような人々に出会ってしまったらどうすればよいのか?
大切な人がカプグラ症候群に罹ってしまったら?
私達にできることは、そのような人がいるということ、そのような精神障害があるということを知り、取り乱さずに、その場その場で必要と思える行動を取ることしか無いのではないでしょうか?
『ロア~奇妙な伝説~』他エピソードの記事もぜひご覧ください





