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【映画】ドーン・オブ・ザ・デッド~あらすじと感想~突然ゾンビに襲われた人々。逃げ延びることはできるのか?

映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』あらすじと感想

映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』は、2004年公開、ザック・スナイダー監督、 サラ・ポーリー、ヴィング・レイムス、メキ・ファイファー出演によるゾンビ系ホラー映画。

映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』あらすじ

看護師のアナは夫ルイスとともに平穏な生活を送っていた。

だがその平穏な生活は、ある朝、夫婦の寝室に近所に住む少女ヴィヴィアンが現れたことで終わりを告げる。

大けがをしているヴィヴィアンを見て、ルイスは駆け寄った。その瞬間、ヴィヴィアンはルイスの首筋に噛み付き、食いちぎった。

大量に出血したルイスは絶命するが、直後、起き上がり、アナに襲い掛かる。

何とか家の外に逃げ出したアナが見たものは、人が人に襲い掛かる混沌とした世界だった。

映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』ネタバレ感想

映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』のネタバレを含みます。

世界の終わりは突然に

本作『ドーン・オブ・ザ・デッド』では、何が原因で人々がゾンビとなったのかは明らかになっていない。ウイルスによるものらしいが、それがどこから来たのか、自然のものなのか人工的なものなのか、まったく不明だ。

世界の終わりなんてものは、いつ起きたって不思議ではない。COVID-19のようにある日突然、世界に蔓延し、世界を一変してしまうかもしれない。

本作や『アイ・アム・レジェンド』のように、感染した人間をゾンビなどの別の存在に変え、感染者を増やしてゆくウイルスも現実に存在するかもしれない。

本作はあくまで創作であり、架空の物語であるが、同様のことが現実に起きる可能性もある。

権力と暴力

人は権力を持つと横暴になることがある。

本作では、警備員のリーダー的存在だったCJや、クルーザーを保有していたスティーヴがその典型例だ。

CJはその立場と拳銃によってモールを支配しようとした。だが結局、他のメンバーたちから反撃され、さらには、警備員たちの中では一番下っ端だったテリーに反旗を翻された。権力や暴力で支配しようとしても、人々の心までは支配できない。隙を見せれば反撃されてしまう。

また、スティーヴは、そもそもその自己中心的な性格から周囲からあまり好かれていなかったが、クルーザーを保有していることが明らかになってからは、ますます増長していった。最終的に、ゾンビたちに殺されてしまうが、他のメンバーたちは悲しむ素振りすら見せず。他のメンバーたちが必要だったのは彼の持つクルーザーであり、彼自身はおそらくいない方がいいと思われていたのではないだろうか。

もう逃げ場はない

クルーザーの目の前まで来て、マイケルは自らが嚙まれてしまったことを告白し、残ることを選択する。そして、ゾンビになってしまう前に、自ら命を絶った。

CJも、クルーザーを目の前にして、自らはもう逃げられないと悟ったのか、ゾンビたちをひきつけ、プロパンガスでゾンビたちを巻き込み自爆する。

多くの犠牲を払い出港したクルーザーだったが、辿り着いた島では再びゾンビに襲われる。

物語はここで終わるが、あの終わり方から察するに、地球上にはもう逃げ場はないのかもしれない。

船や飛行機など、さまざまな手段でゾンビたちが世界中に運ばれてゆく。そして運ばれた先で感染者を増やしてゆく。

例えば島国などは、ゾンビが上陸する前にゾンビに関する情報を運よく得て対策を講じれば助かるかもしれない。

もっとも、本作のように圧倒的な速度で感染者が増えてゆくような状況では、時間稼ぎ程度にしかならないだろうが。

【本作】

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