【映画】ザ・ウォーカー~あらすじと感想~戦争により荒廃した世界で男は西へ歩き続ける

映画『ザ・ウォーカー』あらすじと感想
あゆき
あゆき

今日は『ザ・ウォーカー』というアクション映画のあらすじと感想を書いていくよ

あるふぁ
あるふぁ

戦争で壊滅した世界で一冊の本を持って西に旅する男性。面白かったけど、ちょっと神がかりすぎてたかも

あゆき
あゆき

うん。現実主義的な人は受け入れられないかもね

あるふぁ
あるふぁ

宗教的なファンタジー映画として観れば違和感ないかな?

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映画『ザ・ウォーカー』基本情報とあらすじ

まずは『ザ・ウォーカー』の予告編ムービーをご覧ください。

タイトルザ・ウォーカー
(原題 The Book of Eli)
ジャンル

アクション
ファンタジー

監督The Book of Eli
監督 アルバート・ヒューズ
アレン・ヒューズ
キャスト

デンゼル・ワシントン
ゲイリー・オールドマン

公開年2010年
備考ウィキペディア『ザ・ウォーカー』解説ページ

あらすじ

戦争により荒廃した世界。

一人の男が歩いて旅をしていた。

男が向かう先は、西。

追い剥ぎなど当たり前のように出没する危険な世界で、男には旅を続ける理由があった。

「この世に一冊だけ残ったある本を運ぶこと」

男は心の声に導かれるまま、一冊の本を運んでいたのだ。

旅の途中、男は街に辿り着く。

その街の独裁者は長年あるものを探し続けていた。

一冊の本。

旅する男が運んでいる本が独裁者の探し求めていた本だと判明し、独裁者は男から本を奪おうとする。

だが、男は神がかり的な力を発揮し、独裁者の手下たちを倒していく。

男は街を脱出するも、独裁者から追われることになってしまった。

映画『ザ・ウォーカー』感想

あゆき
あゆき

ネタバレを含みます

この命をかけてでも

ザ・ウォーカーことイーライは、人生をかけて旅をしていました。

一冊の本を運ぶ旅。

西へ、西へと命がけ。

車を運転しなかったのは盲目だったからでしょう。

目が見えない状態で、たった一人で、危険な世界を旅する。よほどの決意がないとできないことです。

心の声に導かれた、と言いますが、この心の声とは神のお告げ的なものだったのでしょう。

イーライがもともと信心深かったのかは語られていません。

ですが少なくとも、聖書を暗記するほど読む内に、信心を深めていったのではないかと思います。

神の声に導かれての旅。さながら巡礼者のようなものでしょうか。

己の信心に従い、神の声に導かれ、西へと旅する男。

傍から見たらなぜ命までかけて旅をするのか理解できないかもしれませんが、男にとっては何ら疑問もない当たり前の行為だったのでしょう。

人を導く本

イーライが運んでいた本には人を導く力があると言われていました。

確かに、聖書に書かれた言葉にキリスト教徒は導かれているようです。

ただし、聖書は聖書としてそこにあるだけで、それをどう解釈するかは人それぞれ。

聖書の解釈をめぐって争いが起きたことなど一度や二度の騒ぎではありません。

もしも『ザ・ウォーカー』に登場したカーネギーのような男が宣教師のように布教を始めたら、聖書は独裁の道具に使われることでしょう。

聖書に限らず、道具や権力といったものは使う人次第で良いものにも悪いものにもなります。

イーライはカーネギーから本を渡せと言われ、断りました。

イーライはカーネギーが聖書を悪用すると見抜いていたのでしょう。

この男には渡してはいけないと。

神がかり的

イーライは神がかっていました。

例えば町中でカーネギーの手下たちと戦ったシーン。

あれだけ撃たれていたのに一発もイーライには当たりませんでした。

また、本を奪われた時、腹を撃たれたイーライは、その後もずいぶんと長い間、生き続けていました。

理屈で考えてはいけないのでしょう。イーライは神に導かれていたのです。

本当に信頼できる人のもとまで聖書を届けること。それをやり遂げるまで、イーライには神が力を貸していたのでしょう。

東へ

イーライの旅が終わり、物語はソラーラが東に向けて旅立つところで終わります。

ソラーラの旅の目的は、おそらく、母親を救うことでしょう。

そして、もしかしたら、イーライが運んでいた点字の聖書を取り返すことかもしれません。

ソラーラは、あのままアルカトラズ島で安全に生活することもできました。

安全な生活を捨て、危険な旅に身を投じた理由は、母親への愛、そしてイーライの意思を継ぐため。

はたして、ソラーラがどのような運命をたどるのかは分かりません。

ただ、東へと旅を始めたソラーラは、もう暴漢に襲われて何もできずに泣き叫んでいた頃とは別人になっていることでしょう。

イーライとの短い旅を通じてソラーラは成長したはずです。

イーライの長い旅。

聖書を運び届け、一人の少女を強く成長させた旅。

イーライがこの旅で成し遂げたことは、荒廃した世界を変えるほどの大きなことだったのでしょう。

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