
今日は『遊星からの物体X』という名作SFホラー映画のあらすじと感想を書いていくよ

陸の孤島と化した南極基地で謎の生命体が人々を襲う……。謎の「物体X」が殺した人間に化けて次の獲物を狙うんだよね……

この作品は1982年に公開されたんだけど、そもそもこの作品は1951年に公開された映画のリメイクで、さらに原作小説は1938年に発表されたものなんだ

そんなに古い作品なのに、今見ても全然色あせていないってすごいよね
映画『遊星からの物体X』基本情報とあらすじ
まずは、『遊星からの物体X』の予告編ムービーをご覧ください。
タイトル | 遊星からの物体X (原題 The Thing) |
ジャンル | SF |
監督 | ジョン・カーペンター |
キャスト | カート・ラッセル |
公開年 | 1982年 |
原作 | 『影が行く』ジョン・W・キャンベル・ジュニア |
備考 | ウィキペディア『遊星からの物体X』解説ページ |
あらすじ
南極大陸。冬。一機のヘリが雪原を走る犬を追っていた。
ヘリから犬に銃弾を浴びせる男。だが、犬は逃げ続ける。
犬は、アメリカの南極基地にたどり着いた。
追いついたヘリから銃を持った男が降りてくる。男は英語が話せない。基地にいたアメリカ人たちと意思疎通ができない。
言葉が通じないままに犬に向かって銃を撃ち続ける男。
その銃弾が一人のアメリカ人に当たってしまう。
それでもなお、男は犬に向けて銃を撃ち続ける。
結局、アメリカ人の一人が男を銃で撃ち殺してしまう。
その夜、保護した犬が異形の生物へとその姿を変え、人々に襲いかかる。
その生物は殺した生物の完璧な偽物を作り、偽物はまるで本物のように振る舞う。
基地の人々は、今、一緒にいる相手が本物なのか、それとも物体Xなのか、疑心暗鬼に陥っていく。
映画『遊星からの物体X』感想

ネタバレを含みます
隣の人は本物ですか?
映画『遊星からの物体X』では、宇宙から来た謎の生物(物体X)が犬や人々を襲いました。
物体Xは殺した相手の偽物を作り、偽物は、まるで本物のように振る舞います。
人々は、一緒にいる相手が本物なのか、偽物ではないのかと、疑心暗鬼に陥ります。
実際、全く見分けがつかないほど成功に化けられたら、しかもその化けた生物が今度は自分を襲うかもしれないとなったら、激しい疑心暗鬼に囚われるのも仕方のないことです。
映画『遊星からの物体X』でも疑心暗鬼に囚われ、ついには、本物だったのに殺されてしまう人もいました。
「謎の生物が入れ替わっているなんて、映画の世界だけの話だ」なんて、言い切れるでしょうか?
もしかしたら、あなたと一緒にいるその人は、昨日までの人とは別人かもしれません。
「常識ではありえない」かもしれません。ですが、常識なんて今まで何度も覆されてきたわけで。
常識が覆されたその時、あなたはすでに数秒前のあなたとは別人になっているかもしれません。
本当に解決したのか?
映画『遊星からの物体X』では、最後に二人が生き残りました。
生き残った、と言っても、極寒の南極で暖を取ることもできず、あのままでは死んでしまうことでしょう。
はたして、本当に死ぬでしょうか?
あの生き残った二人は、本物だったのでしょうか?
生き残った二人には、どちらにも空白の時間があります。
マクレディは、「電気を消したはずの自分の部屋に電気がついている」ということが気になり、調べに行って帰ってくるまでの過程で一人になっています。
ただ、マクレディの血液検査の結果はシロ。その後も物体Xに取り込まれるようなシーンはありませんでした。
マクレディは最後まで本物だったのではないかと私は思います。
一方、チャイルズは、クライマックスでマクレディたちが地下を探索している間、ずっと一人でした。
チャイルズは、襲われて偽物と入れ替わっている可能性は十分にあるのです。
あの極寒の状況では、もしも本物だったら助けが来る前に死んでしまうでしょう。
では、もしも偽物だったら?
冬眠している間に助けられ、救助施設にいる人々を襲うことでしょう。
映画『遊星からの物体X』の中で、謎の生物が全人類と入れ替わるまでにかかる時間は約3年と言われていました。
人類も流石に気付いて対策を講じるでしょうけれど、はたして、謎の生物を完全に消滅させることはできるでしょうか?
人が多くいる街、ニューヨークや東京のような人口密集地に入り込まれたらおしまいです。
物体Xが都市部に連れて行かれてしまう、という続編も観てみたいですね。
『遊星からの物体X ファーストコンタクト』
映画『遊星からの物体X』は続編が作られています。
続編と言っても、内容は『遊星からの物体X』の前日譚です。
『遊星からの物体X』で最初に登場したノルウェー人。
あのノルウェー人がいた基地で何が起きたのかが描かれています。
興味のある方はぜひご覧ください。
>>前日譚『遊星からの物体X ファーストコンタクト』の詳細はこちらの記事でまとめています
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