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【映画】チャイルド・プレイ(1988年版)~あらすじと感想~殺人鬼の魂が乗り移った人形が人々を襲う

映画『チャイルド・プレイ(1988年版)』あらすじと感想

映画『チャイルド・プレイ(1988年版)』は1988年公開のオカルト系ホラー作品。監督はトム・ホランド、出演はアレックス・ヴィンセント、キャサリン・ヒックス、クリス・サランドン。

映画『チャイルド・プレイ(1988年版)』あらすじ

ある夜。連続殺人犯は警察に追われていた。

何とか逃げられる、そう思ったが、仲間が裏切り、ついに刑事に追い詰められる。

殺人犯は逃げ込んだおもちゃ屋で『グッドガイ人形』に向かって呪文を唱えた。すると、おもちゃ屋に雷が落ち、殺人犯は息絶えた。

後日、シングルマザーのカレンは息子アンディへの誕生日プレゼントとして、ホームレスの行商人から『グッドガイ人形』を購入する。

アンディは欲しかった『グッドガイ人形』を手に入れて喜ぶ。だがその日から、アンディの周りで死亡事故が起き始める。

映画『チャイルド・プレイ(1988年版)』ネタバレ感想

映画『チャイルド・プレイ(1988年版)』のネタバレを含みます。

得体のしれないもの

アンディの母カレンは、アンディの望みを叶えてあげたい一心で、得体のしれない行商人から出所の分からないグッドガイ人形を買ってしまう。

大切な子供の笑顔が見たい、願いを叶えてあげたい、そんな親心は分かるが、得体のしれないものに安易に手を出すべきではない。

ホラー映画でよくあるパターンとしては、古物商やフリーマーケットで購入したものや、どこかで拾ってきたもの、引っ越し先に元からあったものなどが、実は呪いのアイテムだった、というもの。

現実でも、さすがに『呪いのアイテム』とまではいかないが、元の持ち主が非業の死を遂げた、元の持ち主が性のはけ口にしていた、もともと盗品だった、などというものがあっても何ら不思議はない。

得体のしれないものに安易に手を出すべきではない、と私は考えている。チャッキーのような動く人形に遭遇することはまずないだろうが、『なんだか気持ちが悪いもの』が一つあるだけで日常がわずかにホラー映画の世界になってしまうから。

理解してもらえない

もしも突然、「人形が動き出して襲い掛かってきたんです」と言われたら、あなたならどう考えるだろう。

きっと、「この人、どうかしている」などと考えてまともに相手をしないのではないだろうか。それが当然の反応だろう。

『チャイルド・プレイ』でも、アンディは早い時点からチャッキーの異常に気付いていた。だが、大人たちは相手にしなかった。

大人たちが本気でチャッキーの異常に気付くのは、自分たちが襲われてからだ。実際に自分が襲われて、チャッキーが動いているのを見て、やっとアンディが正しかったことに気付く。

だが、誰が大人たちを責められるだろう? 「アンディの言うことを信じていれば、死なずに済んだのに」などと言えるのは、マギーおばさんが殺されたときにチャッキーが動くのを見ていたからだ。

人は常識ではありえないことが起きた際、自分の目で見ないとまず信じない。

『チャイルド・プレイ』のラストシーンで、サントス刑事が言った言葉がこのことをよく言い表している。

「他に誰が信じる?」

常識の外にいる相手

チャッキーは人形の体のまま人間になり始めていた。すでに傷口から血を流すくらいに人間になりかけていたが、クライマックスシーンではボロボロになりながらも襲い掛かってきた。

全身を火で焼かれ、頭や手足を吹き飛ばされたチャッキー。人間なら間違いなく死んでいるが、それでも生きて動いていたのは、まだ人間ではなかったからだろう。

最終的には心臓を撃ち抜かれて死んだチャッキー。だが、映画のラストシーンでは、アンディが不安そうにチャッキーを見つめていた。

大人たちは「心臓を撃ち抜いたのだからチャッキーは死んだ」と思ったのだろう。だが、子供であるアンディは理屈ではなく本能で何かを感じ取っていたのかもしれない。

チャッキーは、常識の通じない相手。常識に囚われない子供の方がよほど現実が見えているのかもしれない。

【『チャイルド・プレイ』続編』

【本作】

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