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【映画】フッテージ~あらすじと感想~殺人事件があった家に越してきた家族の運命は?

映画『フッテージ』あらすじと感想

映画『フッテージ』は2012年公開のオカルト系ホラー作品。監督はスコット・デリクソン。主演はイーサン・ホーク。R15+指定。

映画『フッテージ』あらすじ

ノンフィクション作家のエリソンは、実際に起きた未解決事件をテーマにした本を執筆するため、その未解決事件が起きた家に家族で引っ越してきた。

その未解決事件とは、その家に住んでいた家族4人が裏庭の木に吊るされ、殺されるという凄惨な事件だった。

引越荷物を屋根裏部屋に運んでいたときのこと。エリソンは、屋根裏部屋で一つの箱を見つける。箱の中には8ミリフィルムと映写機。エリソンは、その箱を自室に持ち帰り、入っていたフィルムを映写機にかける。

フィルムに写っていたのは、庭で楽しそうに遊ぶ家族の姿。突然、場面が切り替わる。映し出されたのは家族4人が大木で首を吊らされ、殺される場面だった。

エリソンは他のフィルムも見てみるが、どれも同じように、最初は楽しそうに遊ぶ家族の映像だが、途中から凄惨な殺害場面へと切り替わった。

映像を見ているうちに、エリソンは、全ての映像に同じ男が映っていること、そして謎の記号が映っていることに気付く。

「これは大ベストセラーを書くチャンスだ」と意気込むエリソンだったが、この時すでにエリソンと家族は邪悪な呪いの渦に巻き込まれていた。

映画『フッテージ』感想

映画『フッテージ』のネタバレを含みます。

事故物件

エリソン達が引っ越してきた家は、凄惨な殺人事件があった場所。

映画『フッテージ』内のセリフから、格安物件だったことが伺える。

過去に殺人事件などで人が死んでいる物件は「事故物件」などと呼ばれ、不気味な現象が起こることもあるそう。

映画『フッテージ』の舞台となった家でも不気味な現象が起きてしまった。

屋根裏部屋で見つかった8ミリフィルムと映写機。

映し出される凄惨な殺害シーン。

やがて、エリソンは子供の霊を見てしまい……。

全ての事故物件で怪奇現象が起こる訳ではもちろんない。だが、もし起きてしまったら?

エリソンの「チャンスを逃したくない」という気持ちもわかる。10年もベストセラーに恵まれず、経済的に苦しい生活を強いられてきたのだから。

だが「チャンス」も命あってのもの。

ましてや、小さな子供もいるのだから、事故物件などという気味の悪い家には住むべきでは無い。

せめて、フィルムを発見したときや、息子の発作がひどくなったときにでも引っ越しておけばよかったのでは?

儀式の完成、恐怖の連鎖

「引っ越しておけばよかったのでは?」と言ったものの、引っ越してはいけないのが、映画『フッテージ』の呪い。

エリソンたちは、あの家に引っ越してきた時、そして8ミリフィルムを発見してしまった時、すでに呪いにかけられていたのだろう。

だとすると、あの家に越してきてしまったエリソンたちは、もう逃れる術はなかったということになってしまう。

では、もしもあの家に住み続けていれば?

薄気味悪いけれど我慢して住み続けていれば、娘が悪魔に取り憑かれて家族を惨殺することもなかっただろう。呪いが完成しないのだから。

だが、あんな家に住み続けていれば、確実に精神をやられてしまう。

住み続けていても、引っ越しても苦しめられるわけで。

もう、事故物件に引っ越してしまったその瞬間に、エリソン家族の運命は決まっていたのだろう。

呪いは続く

映画『フッテージ』では、どうすれば呪いが完成してしまうのか、という謎は解き明かされた。

一方で、呪いの主である悪魔ブグールは倒されることなく、エリソンの娘は8ミリフィルムの世界に取り込まれてしまった。

結局、何も解決せずに終わってしまった映画『フッテージ』。

悪魔ブグールは今日も獲物がやってくるのを待っていることだろう。

安易に事故物件に引っ越してしまうと、逃れられない呪いをかけられてしまうかもしれない。

【本作『フッテージ』の続編】

【本作】

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