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【映画】オーメン:ザ・ファースト~あらすじと感想~『悪魔の子』誕生までを描いた戦慄の物語

映画『オーメン:ザ・ファースト』あらすじと感想

映画『オーメン:ザ・ファースト』は2024年公開のオカルト系ホラー作品。監督はアルカシャ・スティーブンソン、出演はネル・タイガー・フリー、ビル・ナイ、ラルフ・アイネソン。

映画『オーメン:ザ・ファースト』あらすじ

6月6日午前6時。悪魔の子ダミアンの誕生が迫っていた。

悪の化身を誕生させようとする勢力。それを阻止しようとする勢力。

修道女になるために奉仕中のマーガレットは、両勢力の争いに巻き込まれていく。

すべてを明らかにしようとするマーガレットは、驚愕の真実を目の当たりにする。

映画『オーメン:ザ・ファースト』感想

映画『オーメン:ザ・ファースト』のネタバレを含みます。

権力を保持するために

『正義』を掲げる存在にとって、『悪』は必要不可欠な存在だ。悪がいなければ、何に対して正義を掲げれば良い?

悪がこの世から消滅したら、だれも正義を必要としなくなる。正義など掲げなくても世界は平和なのだから。

本作における教会も、低下した権力を取り戻すため、信仰を取り戻すために悪が必要だった。

だから、悪魔の子を創り上げた。絶対に行ってはいけないことだが、教会はそこまで追い詰められていたのだろう。

はじめから仕組まれていた

結果的に、マーガレットが悪魔の子を産み落とした。

種が明かされてみると、マーガレット誕生からすべて教会に仕組まれていたこと。

マーガレットが誕生したことも、マーガレットをローマに呼び寄せたことも、マーガレットがナイトクラブ(ディスコ?)に連れ出されたことも、何もかも。

マーガレットがナイトクラブで出会い、後に「あざを探せ」と言って悲惨な死を遂げた男性。彼は教会に金で買われるか何かしたのだろう。そして、事情を知っているから消された。

教会にしてみれば、マーガレットが自身の誕生の秘密を知ってしまったことは想定外だったのかもしれない。だが、教会の力が強すぎた。

マーガレットたちの抵抗もむなしく悪魔の子は誕生し、ロバートとキャサリン夫妻のもとへ渡されてしまった。

強大な力を持った組織の前に、個人の力は無力に近い。本作はマーガレットたちが必死の抵抗を試みたが、巨大な教会勢力にとってはほんの余興程度に過ぎなかったのかもしれない。

もう一人の『悪魔の子』

私の記憶違いかもしれないが、この後の『オーメン』シリーズにダミアンの双子の姉(妹?)は登場しない。

マーガレットは、後にダミアンとなる男児と、マーガレット自身が育てることになる女児を産む。

この女児が今後どうなるのか。

もしかしたら、新しい『オーメン』シリーズとして、この女児をストーリーに絡ませて展開させるのかもしれない。

ダミアンの物語の裏で行われる、マーガレットたちの戦いの物語が描かれるのかもしれない。

オーメンの呪い

さて、『オーメン』シリーズといえば、撮影中に不可思議な出来事が起こる『オーメンの呪い』が有名だ。

本作『オーメン:ザ・ファースト』のパンフレットによると、本作の撮影中にも不可思議な現象が起きていたようで。

現象についてはパンフレットに少しだけ記述があるが(『ネル・タイガー・フリー インタビュー』内)、この『オーメン』シリーズには悪魔も注目しているのかもしれない。

【本作の続き。悪魔の子ダミアン誕生後の物語】

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