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【映画】英国王のスピーチ~あらすじと感想~吃音症の英国王子を変わり者の言語療法士が救う

映画『英国王のスピーチ』あらすじと感想

映画『英国王のスピーチ』は、2011年公開、トム・フーパー監督、コリン・ファース、ヘレナ・ボナム=カーター、ジェフリー・ラッシュ出演による歴史ドラマ。

映画『英国王のスピーチ』あらすじ

第二次世界大戦前の英国。

王子アルバート(ヨーク公)は、幼い頃からの吃音症に悩んでいた。

上手くしゃべれない。

大衆の前でスピーチしなければならない立場にある英国王子としては、吃音症はなんとしてでも治さなければならなかった。

いくつもの治療法を試した末に、アルバートはライオネルという言語療法士の元を訪れる。

ライオネルはオーストラリア出身。第一次世界大戦による戦闘神経症に苦しむ兵士たちを治療してきた経験を持つ。

ライオネルは王子であるアルバートに対して無作法に振る舞う。そのことでアルバートはライオネルに反発し、腹を立てて帰ってしまう。

だが、ライオネルがアルバートに持たせた一枚のレコードがきっかけで、アルバートは再びライオネルの診療所を訪れるのだった。

時は第二次世界大戦の直前。

やがて英国王になるアルバートの苦悩と努力。そしてアルバートを支える人たちの優しさ。

観ればきっと誰もが勇気をもらえる、事実を元にした感動の歴史ヒューマンドラマ。

映画『英国王のスピーチ』感想

映画『英国王のスピーチ』のネタバレを含みます。

逃げられない

吃音症のため、他人と話をすることも、スピーチをすることも苦手なアルバート。

もしもアルバートが一般人で、職業を選べる立場にあるのなら、あまり喋らなくても良い職業に就くこともできるだろう。

だが、アルバートは英国王子。そう簡単に辞めることなどできない。

辞めることができないのであれば、吃音症を克服するしか無いわけで。

逃げられない状況の中、吃音症を治そうと苦闘するアルバートの姿に自分の姿を重ねた方もいるのではないだろうか?

他人と上手に話せない。他の人は上手くやっているのに自分は上手くやれない。

悩みを抱えている方は多いと思う。

かくいう私も、人付き合いが下手過ぎて会社を辞めてフリーランスになったので、吃音症で苦しむアルバートの姿は他人事ではなかった。

私にはまだ、「フリーランスになる」という逃げ道があったので気楽な方だ。

それに対してアルバートは英国王子。ましてや、『英国王のスピーチ』の終盤では英国王になってしまう。

逃げ場のない中、国民を勇気づけるためにスピーチをしたアルバート。

そのスピーチに至るまでの経緯、そして吃音症で苦しんできた過去を知っているから、勇気を振り絞って国王としてスピーチするアルバートの姿に感動を覚えた。

他人のコンプレックスを笑う

人間は誰だってコンプレックスを一つや二つは持っているもの。

アルバートが苦しんでいた吃音症のような精神的なものの他にも、身体的特徴(薄毛、低身長、短足など)で苦しんでいる人も大勢いる。

他人のコンプレックスを笑う人間は最低だ。

もちろん、お笑い芸人のように、そのコンプレックスを笑いのネタにしている人のことは、むしろ笑うべきだろう。

笑いのネタにしていない人、そのコンプレックスで苦しんでいる人を笑うのは、思いやりのない冷酷な行為。

あなたの心無い言葉で相手は深く傷つくかもしれない。

そもそも、相手のコンプレックスを笑う必要があるのだろうか?

相手のコンプレックスを笑うことで得られるものは、相手や周囲からの不信感、そして恨みくらいのものだろう。

まあ、類は友を呼ぶかもしれないが。

【本作】

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