映画『15時17分、パリ行き』は、2018年公開、クリント・イーストウッド監督による実話をもとにしたヒューマンドラマ。主人公3人は役者ではなく、当事者本人。
映画『15時17分、パリ行き』あらすじ
パリ行きの高速鉄道で起きた無差別テロ。
立ち向かったのは、たまたま乗り合わせてしまった若者3人組。
彼らがどんな人生を歩んできたのか?
なぜその高速鉄道に乗り合わせたのか?
どうして立ち向かうことができたのか?
事実をもとに、本人出演で作成されたヒューマンドラマ。
映画『15時17分、パリ行き』ネタバレ感想
映画『15時17分、パリ行き』のネタバレを含みます。
思うようにいかない人生
幼い頃から組織や社会に溶け込めない。
一念発起して努力しても、努力ではどうにもならないことで夢を諦めざるをえなくなる。
多くの人が、程度の差こそあれ、経験することだと思う。
本作の3人の主人公たちも、うまくいかない人生の中でなんとか折り合いをつけて生きてきた。
そして、たどり着いたのが、あの高速列車での事件だった。
やれることを精一杯
3人があのような結果を残せたのは、腐らずに自分にできることを一生懸命やってきたから。
たとえ本意ではなくても、やれることを精一杯やってきたから。
どこかで腐って自暴自棄にでもなっていたら、受け取ったのは勲章ではなく逮捕状だったかもしれない。
3人だったことも重要だろう。
同じような境遇で、励まし合い、支え合える仲間がいたから、理不尽な人生においても真っ当に歩み続けられたのだろう。
人生、生きてりゃそのうちいいことあるさ、なんて軽々しく言うつもりはないが、良くしようと行動し続ければ、良い結果がもたらされるのではないだろうか。
少なくとも、腐って愚痴ばかりこぼしているより、幸福になれる確率はきっと上がるだろう。
【本作】
映画『15時17分、パリ行き』関連記事
落ち目の俳優が再起をかけて舞台に挑む
スーダン難民が苦難の末にアメリカに移り住むが……
若者は旅を通じて世界を知り、己の行く道を決める
吃音症の英国王子が変わり者の言語療法士とともに苦手を克服し自信を取り戻してゆく