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【映画】ディープ・ブルー~あらすじと感想~高い知能を得たサメが望むものは?

映画『ディープ・ブルー』あらすじと感想

映画『ディープ・ブルー』は1999年公開のサメ系ホラー作品。監督はレニー・ハーリン。出演はサフロン・バロウズ、トーマス・ジェーン、LL・クール・J、サミュエル・L・ジャクソン。

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映画『ディープ・ブルー』あらすじ

アメリカ海軍の潜水艦補給所を改造して作られた海中にある研究施設。

大海原に作られたこの研究施設では、サメを使ったアルツハイマー病治療薬の研究が行われていた。

成功すれば世界中のアルツハイマー病患者を救うことができる。

だが、長年結果を出せずにいた上に、飼育していたサメが逃げ出す騒ぎを起こしてしまい、研究打ち切りが宣告されてしまった。

打ち切りまで48時間の猶予をもらった研究者たちは、いくつかの実験段階を飛ばし、最終段階の実験を行う。

サメを麻酔で眠らせ、研究室内に搬送し、そのサメの脳から脳細胞を抽出。その脳細胞から試薬を作り、実験を行った結果、見事に成功する。

喜びに湧く中、突如サメが暴れだし、研究者の一人の腕を噛みちぎる。

救助ヘリを要請するも、外は嵐。救助ヘリは到着はしたが着陸はできず、けが人をワイヤーに繋ぎ、ヘリに搬送することに。

だがその時、事故が起き、更にはその事故に便乗したサメが救助ヘリを墜落させ、研究施設の地上部分が爆発してしまう。

この爆発により水圧に耐えられないほどダメージを受けた研究施設は、徐々に崩壊していく。

逃げ出そうとする研究者たち。

だが、水没していく研究施設内には、研究により知能を高められたサメたちが入り込んでいた。

映画『ディープ・ブルー』感想

映画『ディープ・ブルー』のネタバレを含みます。

成功すれば英雄だった

サメを使ったアルツハイマー病治療薬の研究。

もしこの研究が成功し、治療薬が完成していたら、歴史に名を残していたことだろう。

世界中の人々が救われ、この治療薬を完成させた研究者たちに感謝していたことだろう。

だが、失敗してしまった。

正確には、治療薬はほぼ完成していた。

だが、やり方がまずかった。

やってはいけない遺伝子操作をやってしまい、高い知能を持った殺人ザメを作り出してしまった。

もともと獰猛な肉食獣であるサメに人間並みの知能を与えてしまった。これは、人間が自ら、自分たち人間を含む全ての生物に対する驚異を作り出してしまったことを意味する。

遺伝子操作は禁止されていた。禁止されるのにはそれなりの理由がある。

成功すれば英雄。成功まであと少し。でも、もう時間がない。

追い詰められてやってしまったことなのだろう。

だが、いくら追い詰められていても、絶対にやってはいけないことはあるわけで。

せめて、研究者の腕を食いちぎったサメをあの場で殺しておけば、後の悲劇は起きなかったかもしれない。

実験は成功したのだから、そのデータを持って、改めて治療薬を作り上げればよかったのだ。

そうすれば、多少時間は先延ばしになってしまうが、アルツハイマー病の人々は救われ、研究者たちも歴史に名を残したことだろう。

生き残った理由

最後まで生き延びた二人のうちの一人、料理人のダドリー。

彼が生き残った理由は何だったのだろうか。

映画『ディープ・ブルー』の終盤、研究施設内から外へ出るために海中へと飛び出そうとしている時、ダドリーはこんなことを言っていた。

「なぜならおれは決してあきらめないから」

オーブンの中に閉じ込められ、それでも逃げ出し、たった一人でサメを倒したダドリー。

海上に出た後にサメに襲われながらも、十字架で反撃して逃げ延びたダドリー。

重症を負いながらも、最後のサメにとどめの一撃を喰らわせたダドリー。

全て、決してあきらめなかったからやり遂げることができたのだろう。

あきらめたらそこで終わり。

あきらめなければ、可能性は残っている。

あきらめない。ただそれだけで、生き残る確率は上がるのだろう。

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