映画『ナイスガイズ!』は、2016年公開、シェーン・ブラック監督、ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング、アンガーリー・ライス出演によるコメディ系アクション映画。
映画『ナイスガイズ!』あらすじ
1977年アメリカ。
私立探偵を生業とするホランド・マーチは、13歳の娘ホリーと二人で暮らしていた。
ある夜、ホランドの家に車が飛び込んできて、家を貫き再び外に飛び出し、ひっくり返って止まった。
ホランドはすでに眠っていたが、まだ起きていたホリーは車の元に。そこには、女性が一人、まさに息絶えようとしていた。
女性は息絶える直前、ホリーに対し「私に乗りたい? ビッグボーイ」とだけ言い残した。
そんな事故もあったが、ホランドは普段通り私立探偵の仕事をしていた。
ホランドはある老女からアメリアという人を探してほしいと依頼されていたのだ。
時を同じくして、示談屋ジャクソン・ヒーリーは、ホランドが探しているアメリアから依頼を受けていた。
ヒーリーが受けていた依頼は「私を探し回っている人がいて怖いからなんとかして」というもの。
ヒーリーはホランドの家を突き止め、乗り込んだ。
ヒーリーはホランドを殴り飛ばし、二度とアメリアのことを探すな、とメッセージを伝えた。
ヒーリーとホランドの人生が交わるのはこの瞬間だけのはずだった。
だが、アメリアに関わってしまった二人は、やがて国家権力が絡む巨大な陰謀に巻き込まれていく。
ヒーリーとホランド、そしてホランドの娘ホリーの三人は、命がけで事件の解明に挑む。
映画『ナイスガイズ!』ネタバレ感想
映画『ナイスガイズ!』のネタバレを含みます。
必要悪
ホランドたち三人は、国家権力が絡む大きな陰謀へと巻き込まれていった。
ビッグスリーと呼ばれる自動車三大メーカーと政府の癒着。
その癒着についての情報が記された映画を上映することに成功したけれど、結局、根本的な解決にはならない。
きっとこれからも、癒着は続いていくのだろう。
ただ、『ナイスガイズ!』でも語られていたように、三大メーカーが潰れたらアメリカが潰れるかもしれない。
特に、『ナイスガイズ!』は時代設定が1977年。自動車産業が国のトップ産業だった頃。
アメリカから自動車産業が無くなったら、アメリカの産業そのものが崩壊することだろう。
必要悪。必要なのだ。
悪いことだとは、きっと関わっている誰もが知っている。
だが、必要なのだ。
何でもかんでもキレイにして、悪いものは全て排除すれば良いというものでもないだろう。
物事を良く進めるための悪。時には悪いことも必要だ。
監視し続けること
悪いことも必要。と言っても、監視は必要だ。
行きすぎた悪は悪でしかない。
人は「自分は守られている。特権がある」と思いこむと、つけあがってしまうもの。
「無くなったら困る。でも、特権を与えすぎても困る」
バランスをとるためにも、外部にいる人間、つまり私たちがしっかり監視することが必要だ。
「今は見逃してやってるだけだ。調子にのるなよ」とメッセージを送り続けることで、権力の暴走を防げる可能性が高まる。
『ナイスガイズ!』でも、癒着を暴いてみせた。
結局、証拠不十分となってしまったが、マスコミに大きく取り上げられたことで、国民は疑いを持つようになったはず。
必要悪。必要だけど悪いこと。
特権を持った人たちが暴走しないように、しっかり目を見開いていたいものだ。
『ナイスガイズ!』続編は?
『ナイスガイズ!』のラストは、続編もありそうな雰囲気だった。
映画自体とても面白かった。ぜひ続編も期待したいところだが、さてどうだろう?
どうも、興行収入がよろしく無かったようで。
『ナイスガイズ!』の続編が作られるかは微妙なところだ。
そのかわり、『ナイスガールズ!(仮題)』というテレビドラマが制作されるそう。
『ナイスガールズ!(仮題)』がヒットすれば、『ナイスガイズ!』の続編も作られるかもしれない。
もしかしたら、『ナイスガールズ!(仮題)』が映画化されるかもしれないが。
【本作】
映画『ナイスガイズ!』関連記事
とんでもない男を人質にとってしまった銀行強盗の逃亡劇コメディ
妻の愛をとりもどせ!マジメ男がナンパ師に?
ロバート・デ・ニーロ主演、下ネタ満載の心温まるコメディ