映画『フレディVSジェイソン』は、2003年公開、ロニー・ユー監督、ロバート・イングランド、ケン・カージンガー出演によるオカルトスプラッタ系ホラー作品。
PG12指定。
映画『フレディVSジェイソン』あらすじ
フレディがエルム街の人々を恐怖のどん底に突き落としたのも、もう10年も前の話。
人々はフレディへの対抗策として、フレディのことを忘れる、フレディのことを伝えない、フレディを知る子供たちを隔離する、ということを徹底していた。
人間の恐怖を力に変えるフレディにとって、人々から忘れられることは弱体化することを意味する。
現に、フレディは、かつてのような強大な力を失っていた。
フレディは、人々に再び恐怖を植え付けて力を取り戻すために、ある男を蘇らせる。
その男は、ジェイソン。かつて、クリスタルレイクで人々を無差別に惨殺した不死身の殺人鬼だ。
フレディは、活動を停止していたジェイソンの夢の中に入り、まんまとジェイソンを復活させることに成功する。
フレディの誘導によりエルム街に現れたジェイソンは、さっそく殺人を開始。
人々はこのジェイソンによる殺人をフレディによるものと勘違いし、次第に人々の間にフレディに対する恐怖が広がっていく。
人々の恐怖心により力を取り戻していくフレディだったが、誤算があった。
殺し始めたら止まらないジェイソン。
ジェイソンの刃はフレディの獲物にまでおよび、ジェイソンが邪魔になったフレディは、ジェイソンを悪夢へと案内する。
かくして、フレディとジェイソンの殺し合いが始まった。
映画『フレディVSジェイソン』ネタバレ感想
映画『フレディVSジェイソン』のネタバレを含みます。
他人に忘れられる、ということ
人々の中には、有名になりたいとか、歴史に名を残したいとか、そのような欲求が大きい人がいる。
そのために努力して役者や作家などになる人もいれば、安易に犯罪スレスレの動画を作ってインターネット上に公開するような人もいる。
そのような人たち、特に、一度でも有名になった人たちが恐れることの一つが、人々から忘れ去られること。
人々から忘れられたくないがために、時に、過激なことをやってしまう人や、自暴自棄になってしまう人もいる。
かつての輝いていた自分と、今の輝きを失った自分とを対比させてしまって、今の自分が惨めに思えてしまうのかもしれない。
今の自分に折り合いをつけるためにできること。
過去の自分と対比しない。今の自分を認める。今の自分を認めてくれる人たちと付き合う。
時間はかかるかもしれないが、過去は過去、今は今と、きっちりと区切りをつけることができれば、今の自分に合った幸福を得られるだろう。
パートナー選びについて
『フレディVSジェイソン』で、フレディは、自分の望みを叶えるためにジェイソンを利用する。
フレディの望みは、エルム街でジェイソンに2~3人ほど殺人をさせて、人々の間に恐怖心を広げること。
だが、フレディの目論見に反してジェイソンは次から次へと殺人を繰り返してしまう。
結果、フレディ自身でジェイソンを退治しなければならなくなり、最終的に、フレディとジェイソンは相打ちという形で退治されてしまった。
仕事など、何かをしようとするときのパートナー選びというのは重要で、パートナーの特性をよく理解して選ばなければならない。
フレディは、パートナー選びを完全に失敗した。
ジェイソンが、『2~3人程度の殺人』で止まるわけがない。
もしも、フレディがもっとよく考えてパートナーを選んでいたら、フレディは退治されることもなかったかもしれない。
せめて、フレディにとってもっと制御しやすいパートナーを選んでいたら、フレディにとって未来は変わっていたかもしれない。
パートナー選びは慎重に。
自分の望みに合った相手を選ぶように、相手の特性や特徴をよく調べる。
といっても、『フレディVSジェイソン』では、フレディは死なずに人々の間に恐怖心は残ったのだから、今後の展開次第では、フレディの望み通りになるかもしれない。
【ジェイソン首振り(バブルヘッド)ドール】
【本作】
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