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【映画】ケープタウン~あらすじと感想~凶悪事件を捜査する刑事たちの緊迫サスペンス

映画『ケープタウン』あらすじと感想

映画『ケープタウン』は、2013年公開、ジェローム・サル監督、オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィテカー出演によるサスペンス作品。

R15+指定。

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映画『ケープタウン』あらすじ

南アフリカ、ケープタウン。

植物園で女性の惨殺死体が発見された。

死体からは、新種の薬物が検出される。

黒人刑事アリと白人刑事ブライアンはこの事件の捜査を開始した。

捜査を進めていくと、被害者の女性は殺害される直前に薬物の売人と会っていたことが明らかになる。

その売人を探すアリとブライアンだったが、やがて、裏に存在する凶悪な犯罪組織と対峙することになる。

薬物、人種差別、貧困。ケープタウンに潜む闇の部分に焦点を当てた、緊迫のクライム・サスペンス。

映画『ケープタウン』感想

映画『ケープタウン』のネタバレを含みます。

限りなくリアルに近いフィクション

薬物の売人にとって、ケープタウンという街は、かなり都合の良い街なのではないだろうか?

近代化された地域と観光地があり、外国人がビジネスや観光で来ても何ら不自然ではない。

一方で、ボロボロのバラック小屋が立ち並ぶ貧困地域があり、ちょっとお金を掴ませれば何でもやるような人間がそこら中にいる。

そして、いなくなっても気づかれないような家のない子供たちも大勢いる。

映画『ケープタウン』でも、子供たちが実験に使われていた。

大勢の子供たちが行方不明になっている、という事実は一部の大人たちは知っていたものの、「子供のホームレスなんて警察は気にしない」と言って通報すらしない。

そんな状況を知っているのだろう。犯罪者たちは子供たちに違法薬物を投与し、不要になったら殺して捨てていく。

植物園の事件や、アリがたまたま関わった子供が自殺した事件などがなければ、子供たちは実験動物のように使い捨てにされ続けたかもしれない。

あくまでも、これは『ケープタウン』という映画の中の話だが、現実にこのようなことが起きていてもおかしくはない、と、監督のジェローム・サルは伝えたかったのではないだろうか?

需要と供給

なぜ、麻薬や覚醒剤などの違法薬物を作り、売るのか?

答えは簡単で、高値で買う人がいるから。

幸いなことに私は違法薬物とは縁がなく過ごしているが、テレビなどを見ていると、違法薬物の中毒性の恐ろしさが度々報道されている。

ビジネス的に言えば、麻薬や覚醒剤などは、リピート率の高い高額商品ということになるのだろう。

一度使ったらやめられない。どんなに高額でも、他のすべてをお金に変えてでも、手に入れなければ気が済まない。

違法薬物を製造・販売している人たちは、危険を犯してでも、その危険に見合うだけの報酬が得られるのだろう。

だから、いつまで経っても違法薬物は無くならない。

恐らく、今後も存在し続けることだろう。

違法薬物なんて、芸能人とか、クラブなどに通う一部の人達だけのもの、自分には関係ない、なんて思うだろうか?

現実には、『普通の人(男女問わず)』の利用者も増加し続けているそう。

一時の快楽のため。恋人に勧められた。痩せたいから。理由は様々。

一度使えば、二度と抜け出せない。

やめられないことを知っているからこそ、売る方も危険を承知で高値で売り続ける。

今すぐにでもこの『需要と供給』は断ち切らなければならないのだが、残念ながら、需要は高まっているようだ。

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