
今日は『遊星からの物体X ファーストコンタクト』というSFホラー映画のあらすじと感想を書いていくよ

1982年公開の『遊星からの物体X』の前日譚だよね。あの日、南極のノルウェー基地で何が起きたのか?

映画内の時系列で言えばこの『ファーストコンタクト』の方が先なんだけど、たぶん『遊星からの物体X』を先に観た方が楽しめると思う

うん。『遊星からの物体X』で残された謎の答えが『ファーストコンタクト』だよね。そして、『ファーストコンタクト』を観終わると『遊星からの物体X』をまた観たくなるという……
映画『遊星からの物体X ファーストコンタクト』基本情報とあらすじ
タイトル | 遊星からの物体X ファーストコンタクト (原題 The Thing) |
ジャンル | SF |
監督 | マティス・ヴァン・ヘイニンゲン・ジュニア |
キャスト | メアリー・エリザベス・ウィンステッド |
公開年 | 2011年(日本では2012年) |
原作 | 『影が行く』ジョン・W・キャンベル・ジュニア |
備考 | ウィキペディア『遊星からの物体X ファーストコンタクト』解説ページ |
あらすじ
1982年、南極。ノルウェー基地の隊員が謎の信号を受信した。
信号の発信元を調べていくと、南極の氷の下に巨大な建造物を発見する。
その建造物の近くで、氷漬けになった謎の生物の死体が発見された。
その死体をノルウェー基地に運び込む研究者たち。
歴史的発見に湧くノルウェー基地では、夜、研究者たちと基地隊員たちとでパーティーが行われた。
そのパーティーの最中、一人の男が氷漬けになった生物の死体を見に行く。
男は、氷の表面に触れる程度で特に何もせず、ただその生物を見ていたが、突然、その氷が割れ始め、中にいた生物が飛び出してきた。
生物は基地内にいる人や犬に襲いかかる。
さらに、生物は驚くべき能力を持っていた。
襲った相手を取り込み、コピーを作り出すことができるのだ。
誰が本物で、誰がコピーされた偽物なのかわからない状況で、人々は疑心暗鬼に陥っていく。
映画『遊星からの物体X ファーストコンタクト』感想

ネタバレを含みます
本当に大切なもの
氷漬けだった『物体X』が蘇り(冬眠から覚め)、基地隊員たちが火を放とうとした時、「待て」と言った人物がいました。
すでに隊員が一人殺され、銃も効かないあの状況で、「待て」と言ったのは間違いなく学者でしょう。
歴史的発見を失いたくなかったから。理由はそんなところでしょう。
学者にとって、物体Xは世紀の大発見であり、この上なく貴重なもの。失いたくない気持ちもわかります。
ですが、歴史的発見も、命あってのもの。その歴史的発見を守るために多くの人が命を落とし、人類が滅亡してしまっては、何のための発見なのか分かりません。
何も学者に限らず、大事なものが失われようとしている時、『物』と『命』とを天秤にかけることはあると思います。
どちらが重いのか、どちらが大切なのか。
映画『ディープ・ブルー』でも、科学者が研究に必要な人喰鮫を逃してしまったために惨劇が起き、その後、その科学者は人喰鮫を殺すことを決意します。
パニックに陥ってしまいそうな状況で冷静な判断を下すのは困難でしょう。
せめて、「本当に大切なのはなにか」は見失わないようにしたいものですね。
その後は?
物体Xとの戦いに一応勝利したケイト。
その後、どうなったのでしょう?
前作『遊星からの物体X』でもケイトのことは全く触れられていないため、あの後ケイトがどうなったのかは不明です(『ファーストコンタクト』の小説版では別のラストが用意されているそうです)。
極寒の南極で生き残れるとは思えません。
あのまま助けが来なかったとすると、極寒の南極で凍死した可能性が高いのではないでしょうか。
そして、前作へ
『ファーストコンタクト』のラストで、生き残っていたラーシュが出てきます。
そこへ現れるヘリコプターと犬。
ラーシュは確信します。あの犬は物体Xであると。
世界を救うために犬を追うラーシュ。
その結末は……。
この先は『遊星からの物体X』へとつながっていきます。
あの、何も知らないアメリカ基地隊員たちが恐怖のどん底へ落ちていく物語へ……。
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