映画『TALK TO ME/トーク・トゥー・ミー』は2023年日本公開のオカルト系ホラー作品。監督はダニー・フィリッポウ、マイケル・フィリッポウ兄弟。
映画『TALK TO ME/トーク・トゥー・ミー』あらすじ
高校生ミアは、2年前に母を喪っていた。母の死とまだ向き合えずにいるミアは、SNSで流行している『90秒憑依チャレンジ』に誘われる。
90秒憑依チャレンジとは、人の手の形をした置物を握手するように握り、「トーク・トゥー・ミー」と唱えると例が憑依するというもの。
この90秒憑依チャレンジにはルールがある。だが、ミアがチャレンジを行った際に、このルールが破られてしまう。
次第に90秒憑依チャレンジにのめりこんでいくミアと友人たち。それと同時に、ミアたちの周辺で不気味な出来事が起こり始める。
映画『TALK TO ME/トーク・トゥー・ミー』ネタバレ感想
映画『TALK TO ME/トーク・トゥー・ミー』のネタバレを含みます。
何が憑いたのか?
「何が憑くかはあなた次第」 予告編にあったこの言葉がすべてを物語っていたと思う。
ミアは、自分に取り憑いたのは母親だと思っていた。
だが実際に取り憑いていたのは別人。その別人の声に支配され、ミアは行動してしまった。
何が憑くかは分からない。それなのに、ミアは都合よく母親が取り憑いたと思い込み、その声に従ってしまった。
おそらく、ミアは「母親であってほしい」という望みを抱いていたのだろう。だから、母親のように振舞う霊を信じ込んでしまい、疑うことなく従ってしまった。
破ってはいけない『ルール』
90秒憑依チャレンジには『ルール』があった。
ルールというものは身を守るために作られたもの。特に、霊を憑依させるなどという危険行為に対して作られたルールは、先人たちが犠牲を払って経験したことに基づいているもの。
安易に破ってよいものではないはず。
世の中には越えてはいけない境界線があるのだ。
ミアたちはルールを破った。結果、『邪悪な者たち』に囚われてしまった。
先人たちがせっかく残してくれたルールを破ったのだから、当然の報いと言えるだろう。
危険なものは時に魅力的に見えるが、安易に手を出すと取り返しのつかないことになるかもしれない。
【本作】
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