ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン1 2. 恐怖の手術』は、Amazonプライムビデオ配信の、各地の伝承をもとにしたオカルト系ドラマの第1シーズン第2話。
ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン1 2. 恐怖の手術』あらすじ
1946年、ウォルター・フリーマン医師は、精神病患者にある手術を行った。
たった10分で終わる手術。麻酔すらも必要としない。
患者は電気ショックで一時的に気絶させられ、その間に手術は終わってしまう。
その手術の名は『アイスピック・ロボトミー』。
眼窩を通じて脳まで細い針を通し、それを動かして前頭葉と視床とを結ぶ神経を切断するという手術だ。
フリーマン医師は、精神科病院をなくしたいという思いから、この手術を開発し、実際に行ってきた。
この『アイスピック・ロボトミー』を受けた患者は、非常に穏やかな性格となり、この治療法は、一見、革命的なもののように思われた。
だが、この手術を受けた患者には恐ろしい後遺症が残ってしまったのだ。
ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン1 2. 恐怖の手術』感想
ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン1 2. 恐怖の手術』のネタバレを含みます。
きっと、真面目な人だった
フリーマン医師は、本当に真面目な人だったのだと思う。
きっと、心の底から、当時の精神科病院の状況を嘆き、精神病を根絶させることで精神科病院をなくしたいと願っていたのだろう。
だからこそ、患者のその後を気にかけていた。
クリスマスカードが送られてきたことを喜び、もう何年も前に手術した患者がその後どうなっているのかを確かめて回った。
過去の患者の元を訪れた時、フリーマン医師は患者たちに取り返しのつかない傷を与えてしまったと分かっていたのかもしれない。
だが、結果的に恐ろしい後遺症が残ってしまったが、そのことは最初は分からなかったこと。
フリーマン医師は、多少の地位や名声も求めていたかもしれないが、きっと本心から、精神科病院をなくしたかったのだろう。
患者を救いたい。苦しむ人達を救いたい。
その思いが強すぎたために、フリーマン医師は、急ぎすぎたのかもしれない。
もっと慎重であれば……
前頭葉と視床とを結ぶ神経を切るとどうなってしまうのか?
本当に切ってしまって大丈夫なのか?
切った後、後遺症から回復させることはできるのか?
あまりにも不確かな要素が多すぎる中、『アイスピック・ロボトミー』を行ってしまった。
もしも、もっと慎重であれば、フリーマン医師は不名誉な形で名を残すこともなかったかもしれない。