映画『エンジェル、見えない恋人』は、2016年公開、ハリー・クレフェン監督、フルール・ジフリエ主演によるラブストーリー。
映画『エンジェル、見えない恋人』あらすじ
エンジェルは、姿が見えない透明人間として生まれ、母親のルイーズによって育てられる。二人は施設で暮らしていた。
ある日、エンジェルの住む施設の隣に、マドレーヌという少女が越してくる。彼女は盲目で、エンジェルの存在を感じることがでた。二人は互いに惹かれ、日々を共に過ごすようになる。
ある日、マドレーヌは目の手術を受けることを決意。視力を取り戻すことは同時に、エンジェルの秘密を知ることになる。エンジェルは葛藤しながらも、マドレーヌを待ち続ける。
マドレーヌが視力を取り戻し、再会した二人。エンジェルは、透明人間であるという自分の秘密を打ち明けた。
映画『エンジェル、見えない恋人』感想
映画『エンジェル、見えない恋人』のネタバレを含みます。
自分を受け入れてくれる人
盲目の少女と透明人間の少年の恋。
少女は盲目だからこそ、視覚以外の感覚で少年の存在を感じとる。
少年にとって、透明な自分を恐がらずに受け入れてくれる少女の存在はどれほど大きなものだっただろう。
真実を知られる不安
少女が手術で目が見えるようになると知ったとき、実際に見えるようになって再び少年のもとに帰ってきたとき、少年は言葉では言い表せないくらいに不安だったと思う。
少年の不安は、少女の目が見えるようになったことで、逆に透明人間である自分の存在が少女の中から消えてしまうという思いから生じたもの。
愛する人の世界から自分が消えてしまうなんて、耐えがたいほどの恐怖と悲しさに押し潰されてしまうかもしれない。
魂が引かれ合った二人
たとえ少年が透明人間であっても、どんな姿をしていようとも、魂の美しさは変わらない。
少女は盲目だったから、少年の心根の純粋さを感じとり、愛した。
そして少年が透明人間であることを利点として、二人で生計を立てる。
心が、魂が惹かれ合い、大きな困難を乗り越えて結ばれた二人なら、どんなことがあっても共に歩んでゆくことだろう。
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