PR

【映画】インセプション~あらすじと感想~たとえこの世が夢でも現実でも

映画『インセプション』あらすじと感想

映画『インセプション』は 2010年公開のSFアクション作品。監督はクリストファー・ノーラン。出演はレオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ。

映画『インセプション』あらすじ

コブは、他人の夢に侵入してアイディアを盗み出すことに長けた技術者。

今回の標的は、サイトウという日本人だった。

サイトウからの依頼は、実はコブたちの実力を試すためのもの。

コブの実力を知ったサイトウはコブに、アイディアを盗み出すのではなく、記憶を植え付ける(インセプション)依頼をする。

インセプションが危険で困難な行為であることを知っているコブは、この依頼を断ろうとする。

だが、サイトウはこの依頼の見返りに、コブに課せられた殺人容疑を取り消すと言い、コブは依頼を引き受ける。

コブは、自らの妻を殺したという容疑で指名手配されていたのだ。

コブは、自身に殺人容疑がかけられた時、身の潔白を訴え続けたが聞き入れられなかった。

今は、家に幼い子どもたちを残して逃亡生活を送っていた。

愛する子どもたちとの生活を取り戻すため、コブは危険な『インセプション』に挑む。

映画『インセプション』感想

映画『インセプション』のネタバレを含みます。

この世は夢か現か

コブは他人の夢に入り込んでアイディアを奪う技術者。

入り込まれた人は、これが夢だと教えられるまで、現実だと思っている。

この設定、『マトリクス』に似ている。

夢の世界で生きる人達。

これが夢だと気付かずに、現実だと思って生活している人たち。

さて、今、私達が生きているこの世界は現実なのだろうか?

それとも夢?

現実だと言うのなら、どうしてそう言い切れる?

『インセプション』では、夢に入り込まれたロバートは、コブたちに言われるまで自分が夢の世界にいるとは思っていなかった。

ましてや、『インセプション』の世界では、夢に侵入できることは周知の事実で、ロバートは侵入対策まで受けていた。

もしも今、私達が誰かに「これは夢だ。俺はお前の夢に侵入しているんだ」なんて言われたところで、まず信じないだろう。

たとえ本当にこの世界が夢であっても、「そんなことはありえない」と真面目に考えることすらしないだろう。

そして、夢から覚めることなく、夢の世界で一生を過ごす。

これが夢だと気付いていないのなら、夢の中で生きているのも、現実の中で生きているのも、どちらも変わらない。

本人にとっては、今自分がいるこの世界が現実なのだから。

ラストシーン

映画『インセプション』のラストシーンでは、コマの形をしたトーテムが回転しているシーンで終わる。

果たして、あのトーテムは倒れるのか? それとも回り続けるのか?

倒れたら、そこは現実。回り続けていたら、そこは夢。

トーテムは倒れそうだったのだが、はっきりと倒れることなく、映画は終わってしまう。

先程も書いたが、ここが夢か現実かなんて、当の本人にはどうでも良いこと。

幸せであるなら、夢だろうと現実だろうと、どちらでも構わない。

映画『インセプション』のラストシーンで、トーテムが倒れるのか倒れないのかはっきりしないまま終わるのは、監督からのメッセージだったのだと思う。

そこからどんなメッセージを受け取るのかは人それぞれ。

私は、『倒れるのか倒れないのか、はっきりしないトーテム』と『子どもたちを抱きしめるコブの姿』を見て、思った。

「この世が夢か現実かなんて関係ない。自分が最も幸せだと思える場所で生きていこう」と。

error: Content is protected !!
?