映画『ホリデイ』は、2006年公開、ナンシー・マイヤーズ監督、 キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック出演によるラブストーリー。
映画『ホリデイ』あらすじ
アイリスはずっと付き合ってきた恋人が別の女性と婚約したことを知る。
アマンダは恋人の浮気に気付く。
アマンダは旅行しようと行き先を探していると、『休暇の間だけ自宅を交換できる』というウェブサイトを見つける。そこで気に入ったコテージの持ち主に連絡し、相手と意気投合。すぐに交換することに。
この相手がアイリス。
こうして二週間だけ自宅を交換することにした二人は、偶然の出会いから人生を大きく転換させていく。
映画『ホリデイ』ネタバレ感想
映画『ホリデイ』のネタバレを含みます。
都合のいい存在
アマンダとアイリス、グレアムとマイルズ。四人の中で、特にアイリスとマイルズは、恋人にとって『都合のいい存在』だったのだろう。
恋人から見たら、二人とも「私にべた惚れ」。一番の恋人との関係がうまくいかないときに都合よく利用できる存在。
マイルズの恋人など、分かりやすい例だ。一番の恋人との仲が破綻した時、わざとらしく泣きながら謝り、マイルズに復縁を願った。もしあの時、マイルズが許していたら、きっとまたいつか、『一番』を見つけてマイルズを苦しめることだろう。マイルズは『都合のいい存在』でしかないのだから。
そんな相手には、アイリスの言った一言を突きつけてやるのがよいだろう。
「私を甘くみないで」
環境を変えてみる
アマンダもアイリスも、おそらく『代わり映えしない日常』を送っていたのだと思う。
二人とも、何年も同じ恋人と付き合い、何年も同じ仕事をして、何年も同じ場所に住んでいた。
環境が変わらないと次第に世界が限定され、視野が狭まっていく。見慣れた世界。慣れたやり方。いつもの日常。変化のない生活。
たまには人生にちょっとした変化を加えてみるのも良いだろう。
もしかしたら、アマンダやアイリス、グレアムやマイルズのように、人生を変えてしまうくらいの大きな変化が訪れるかもしれない。
自分の人生の主人公は自分
映画『ホリデイ』で、老脚本家のアーサーがこんなことを言っていた。
「物語には主人公とその親友が登場する」
なぜ、自分の人生なのに『主人公の親友』を演じているのか?
自分の人生なのだから、自分が主役でなければおかしいじゃないか。
きっと、人生がつまらないと思っている人の多くは、『主人公の親友(脇役)』を演じているのだと思う。
少しだけ勇気を出して主人公になってみれば、アマンダやアイリスのように輝けるかもしれない。
アマンダもアイリスも、アメリカとイギリス、地球半周分も移動して環境を変えてみた。移動先で積極的に人と関わってみた。結果、人生の主人公として輝き、幸せを手にした。
これがもし、辛いから、悲しいから、怖いからといって家にこもっていたらどうだろう?
自ら主役になることを拒否しているようなものだ。きっといつまでも脇役のままだっただろう。
自分の人生くらい、自分が主人公になっていい。そのために必要なのは、少しの勇気と行動だけ。
もしも自分の人生の物語にパートナーが必要なら、そのパートナーも『パートナー自身の人生の物語の主人公』であることを忘れてはいけない。
主人公同士が出会い、互いが主人公として輝けるように手を取り合う。そんな関係を築けたら、きっとアマンダやアイリスのようなハッピーエンドを手にできるのだろう。
【本作】
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