映画『ダーティ・グランパ』は2016年公開の下ネタ系コメディ映画。監督はダン・メイザー。主演はロバート・デ・ニーロ。
R15+指定。
映画『ダーティ・グランパ』あらすじ
弁護士の青年ジェイソンは、祖母の葬儀に出席するため、祖父ディックのもとを訪れていた。
葬儀が終わり、ジェイソンはディックから頼み事をされる。車で旅に出たいのだが免許証を返納してしまったので運転手として旅に付き合ってほしい、と言うのだ。
悩むジェイソン。ジェイソンはディックと幼い頃から仲が良かったのだが、もうすぐ結婚を控えていて忙しかったのだ。
だが、一人になってしまった祖父ディックの頼みは断れず、ジェイソンはディックと共に旅に出ることに。
旅の途中、ディックはハメを外しまくり、女子大学生をナンパしたり、ゴルフ場で女性をナンパしたりと好き放題。
真面目な性格のジェイソンはディックに振り回されるはめに。
フロリダ州のデイトナビーチに着いた二人は、さらにハメを外して大騒ぎし始めるのだった。
映画『ダーティ・グランパ』ネタバレ感想
映画『ダーティ・グランパ』のネタバレを含みます。
誰かが敷いたレールの上を歩むのか?
下ネタばかりで女性と性行為することしか考えてなさそうな祖父ディックでしたが、ジェイソンを旅に誘ったのは、真面目過ぎるジェイソンにもっと人生を楽しんで欲しかったから。
写真に興味があったのに弁護士になったジェイソンに、もっと自由に生きろと伝えたかったのだ。
もっと分かりやすい伝え方があったんじゃないかとも思えるが、ディックがずっと我慢していたことを思いっきりやるための旅でもあったのだろう。
真面目なジェイソンは、最初こそ抵抗するが、ディックに振り回され、シャディアと出会い、次第に自分の人生を見つめ直す。
そしてついに、ジェイソンは婚約者に「結婚できない」と切り出す。どんな修羅場が展開されるのかと思ったら、婚約者も浮気をしていてあっさり破談に。
ジェイソンはシャディアと共に、新たな人生を歩み始めるのだった。
誰かが決めてくれた安定した人生を歩むのも良いだろう。仕事は仕事と割り切って、空いた時間に趣味などに没頭するのも良い人生だ。
一方、仕事をする時間は人生の多くの時間を占めるもの。好きなことを仕事にできれば、それは楽しい人生になることだろう。
最悪なのは、好きでもない仕事に忙殺され、趣味もなく、嫌な仕事のためにただただ毎日をやり過ごすだけの人生。ディックはジェイソンがそんな人生を歩んでしまうのではないかと危惧したのかもしれない。
たった一度の人生なのだから好きなことをやってみては? そう簡単にはいかないことは十分わかっている。
せめて、人生の晩年に「よい人生だった」と言える人生を送りたい。
【本作】
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