ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン2 3. ヒンターカイフェック:屋根裏の幽霊』はホラー系の海外ドラマ。
ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン2 3.ヒンターカイフェック:屋根裏の幽霊』 あらすじ
1922年、雪の降る冬のドイツ。
人里離れたところにある農場ヒンターカイフェックには、家族5人が住んでいた。
娘が幽霊を見たという。
また、祖父も、母屋に隣接する農場の敷地内で見知らぬ足跡を見たという。
夜。娘が再び幽霊を見たというので、母は娘に話をする。
実は、自分も幽霊がいると信じていること。そしてその幽霊は、戦争でなくなった夫、つまり、娘の父親であること。
ヒンターカイフェックに、新たな使用人が訪れた。これで、家にいるのは家族5人と使用人1人の計6人。
使用人が来たその夜、家にいた6人は無残にも惨殺された。
事件が発覚したのはその4日後。
警察の調べによると、どうも犯人はすぐに逃走したのではなく、しばらく家に滞在していたようである。
死体が転がる家の中に。
証拠も目撃者も無い殺人事件。
捜査は困難を極めていった。
ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン2 3.ヒンターカイフェック:屋根裏の幽霊』 感想
ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン2 3. ヒンターカイフェック:屋根裏の幽霊』のネタバレを含みます。
冒頭のシーン
今回の『ロア~奇妙な伝説~シーズン2 3. ヒンターカイフェック:屋根裏の幽霊』の冒頭シーン。
郵便局員が郵便物を届けに来たけど、居留守を使われてしまうシーン。
あれは、事件が起きてから発覚するまでの4日間(おそらく、3日目辺り?)を描いたもの。
このシーンを見る限りでは、犯人は男性のようだが、はたして?
人間関係の整理
事件が起きたヒンターカイフェックには、6人が住んでいた。
祖父、祖母、母、娘、息子、使用人。
父は戦争で亡くなっている(亡くなったことになっている)。
息子は父が戦争に行った後にできた子で、母と祖父との近親相姦により生まれた子だという噂が流れていた。
また、近所に住むシュリッテンバウアー(ローレンツ)は、息子は自分の子供だと言っていた。
さらに、容疑者として名前が上がったのは、前の使用人と、米国で起きた同様の事件の犯人。
さて、この中に犯人がいるとしたら、一体誰なのだろうか?
真犯人は?
ドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン2 3. ヒンターカイフェック:屋根裏の幽霊』に出てきた人物の中に真犯人がいるとしたら、一番怪しいのは誰だろう?
前の使用人は、はたして、わざわざ戻ってきてまで一家を惨殺するほど恨んでいたのだろうか? また、女性であることから、腕力の関係で、あれだけの事件をやれたとは考えにくい。
米国で起きた同様の事件の犯人が、ドイツまで逃げてきて、同様の事件を起こした? そうだとしたら、動機は何だろう? 逃げるため。食事のため。休憩するため。だが、もしもこの犯人がやったのだとしたら、第2、第3の事件が起きていてもおかしくないのではないだろうか?
夫が実は生きていて、自分の子では無い息子を見て、裏切られたと感じ、また、疎外感を感じ、一家を恨んで犯行に及んだ? 可能性は無くはないと思う。家の内部構造にも詳しいはずだし、有力な容疑者ではないだろうか?
ローレンツは? 彼は、殺された幼い息子のことを自分の子だと言っていた。また、部屋に入る時、正気を失っていたと刑事は言っていた。一家の祖父から息子の養育費を請求され、家に近づくことを禁じられていたそう。一家を恨んでいてもおかしくない。
あくまでもドラマ『ロア~奇妙な伝説~シーズン2 3. ヒンターカイフェック:屋根裏の幽霊』に出てきた容疑者の中に犯人がいると仮定した場合の話だが、私は、一家の夫か、ローレンツのどちらかが犯人ではないかと思う。
真相はどこに?
2007年にドイツの警察学校の学生たちが、この事件を解明したと主張した。
学生たちが犯人を公表しない理由は、「親族が存命中だから」。
公表することによって親族が「殺人犯の親族」と注目を浴びてしまうことを避けたのだろう。ましてや、もしかしたら、「殺人犯の子供や孫」かもしれないのだ。簡単に公表できるものではない。
そもそも、「解明した」と言っても、あくまでも推理に過ぎない。
犯人はとっくに亡くなっているのだから、自白させることもできない。
結局、このヒンターカイフェック殺人事件は、未解決事件として語り継がれていくのだろう。