PR

【映画】Planetarian~星の人~あらすじと感想~人生をかけた旅路の果て

映画『Planetarian~星の人~』あらすじと感想

映画『Planetarian~星の人~』は、2016年公開、Key原作、津田尚克監督、すずきけいこ、小野大輔出演によるSFファンタジーアニメーション作品。

『Planetarian~星の人~』は『Planetarian』アニメーションシリーズの第2作目。
>>第1作目『Planetarian~ちいさなほしのゆめ~』についてはこちらの記事をどうぞ

映画『Planetarian~星の人~』あらすじ

世界戦争が終結した後の荒廃した世界。

かつて『屑屋』だった男は『星の人』と名乗り、世界中を旅していた。

『星の人』とは、もう星空すら見られなくなったこの世界で、簡易プラネタリウムを使って星空を見せる人。

星の人は、世界中に散在する小さな集落を巡り、星空を見せながら、探し物をしていた。

年老いた星の人は、ある集落を目前にして意識を失ってしまう。

倒れていた星の人を見つけたのは、集落に住む子供たちだった。

子供たちは、星の人の指示の下、プラネタリウムを作り始める。

一方、星の人は、年老いて今なお忘れることの出来ない過去の出来事に思いを馳せる。

映画『Planetarian~星の人~』感想

映画『Planetarian~星の人~』のネタバレを含みます。

一生をかけても叶えたいこと

かつて『屑屋』だった男は、ほしのゆめみとの出会いにより『星の人』となった。

世界中を旅する星の人が探していたのは、ロボットの筐体。

ほしのゆめみの全てが記録されたメモリカードを使って、彼女を蘇らそうとしていた。

人生を変えてしまった出会い。

荒廃し、終わりに向かう世界の中で、星の人が一生をかけた願い。

結局、最後に見つけたロボットの筐体にメモリカードを挿すことはできなかったが、星の人の願いは叶ったのだろう。

星の人の夢の中なのか、それとも天国なのか。星の人はほしのゆめみと再会を果たした。

天国は二つに分かれてなどおらず、人間もロボットも同じ天国に行くことができた。

星の人もほしのゆめみも、人間とロボットという区別なく、同じ天国で過ごしていくことだろう。

鑑賞しながら、最後はきっと星の人がロボットの筐体にメモリカードを挿して、ほしのゆめみと再会するのだろうと思っていたのだが、良い意味で裏切られた。

「天国を二つに分けないでください」という願い。この願いを叶える形で再会した二人。

露骨に観客を泣かせにきているのは分かっているのだが、批評家気取りで斜に構えたりせず、素直に泣ける人間でいたい。

だから、『Planetarian~星の人~』を観ながら、私はバカみたいに泣いた。

夢を伝える者、伝えられた者

星の人はその人生を終え、幼い三人にその役割を託した。

はたして、三人が星の人になるのかどうかは分からなk。

星の人から託されたメモリーカードの意味を理解するのか。それとも、もしかしたら、メモリーカードの存在すら忘れてしまうかもしれない。

未来がどうなるのかは分からない。

「星の人になれ」と強制するものではないだろう。また、「星の人になっては駄目だ」と無理やり諦めさせるものでもないだろう。

子供たちが自分の未来を自分で決められる世界であってほしい。

『Planetarian』の世界が荒廃しきっていたからなおさら、そう強く思わされた。

error: Content is protected !!
?