
今日は『探偵はBARにいる』という探偵映画のあらすじと感想を書いていくよ

大泉洋さんと松田龍平さん主演の大人気シリーズだね。もっとコメディ寄りの映画だと思ってたら、結構シリアスだったよ

大泉洋さん主演だからもっと軽いのかと思ったら、昭和のハードボイルド映画を現代風にアレンジしたような内容だったよね

うん。カッコ悪いんだけどカッコいいみたいな。ラストはちょっと悲しくなっちゃった
映画『探偵はBARにいる』基本情報とあらすじ
まずは、『探偵はBARにいる』の予告編ムービーをご覧ください。
タイトル | 探偵はBARにいる |
ジャンル | ハードボイルド 探偵・推理 |
原作者 | 東直己 |
監督 | 橋本一 |
キャスト | 大泉洋 |
公開年 | 2011年 |
原作 | バーにかかってきた電話 |
映画公式サイト | 『探偵はBARにいる』映画公式サイト |
あらすじ
雪の夜、実業家の霧島という男が路上で殺害された。
それから一年後、探偵である俺が行きつけのバーに行くと、奇妙な電話がかかってきた。
「コンドウキョウコ」と名乗る女からの依頼の電話だ。
とある弁護士に会って、あることを伝えて欲しいということだった。
俺はその弁護士に会って、言われたことをそのまま伝えた。
その帰り道、俺は明らかにカタギではない方々に拉致され、縛られたまま雪原で生き埋めにされた。
なんとか生き残った俺は、奴らに復讐するために調査を開始する。
調査を進めていくと、実業家殺害事件やビルの放火殺人事件、そして放火実行犯の変死などが絡んできた。
だが、奇妙なことに、この放火殺人事件の被害者、つまり、殺された人物の名前が「コンドウキョウコ」だったのだ。
さらに調査を進めていく俺のもとに、再び「コンドウキョウコ」から依頼の電話が来るのだった。
映画『探偵はBARにいる』感想

ネタバレを含みます
優しい人は強い人
映画の最初の方で殺されてしまった霧島。
後に霧島がどれだけ周りに人たちから愛されていたかが語られるシーンがあるのですが、皆一様に霧島の死を悲しんでいました。
霧島の行動を見てみても、彼の優しさと勇敢さが見て取れます。
例えば、町中で女性が拉致されようとしていたところをたまたま見かけ、たった一人で助けようとしたところを暴行されて殺されてしまいました。
誰かが拉致されようとしていたら、助けようとする気持ちはきっと誰でも持つものだと思います。
ですが、相手は複数の男。しかも、武器を持っているかもしれない。
そんな相手に武器も持たずたった一人で立ち向かおうなんて、よほどの勇気と優しさがないとできないことです。
それができてしまうのですから、霧島は相当に勇敢で他人を大切にできる人だったのでしょう。
物腰柔らかで親切で怒らないというだけが優しさではありません。
苦しんでいる人を助けることができて初めて本当に優しい人だと言えるのでしょう。
そしてきっと、そんな霧島だからこそ、沙織も心から愛したのでしょう。
愛した人のために
『探偵はBARにいる』を観ていた私の中で、沙織の立ち位置は二転三転としました。
霧島が殺された時、沙織はわざとらしく「携帯を忘れた」と言って霧島と別行動を取りました。
その一方で、探偵に依頼してきたコンドウキョウコは沙織なのではないかという疑念がずっとありました。
ですが、岩淵と結婚することが明らかになったら、やはり沙織も霧島を殺害した側の人間だったのかと。
けれど、これは今まで推理小説や映画をいくつも観てきたからなのですが、沙織が岩淵に接近したのは復讐のためでは、とも思っていました。
結果的に、復讐のためという予想が当たってしまい、復讐は果たしたものの沙織も自殺するという最悪の結末を迎えてしまいました。
沙織があんな危険な行動に出たのも、全ては霧島を愛していたから。
愛する人を殺された復讐を果たすため、何もかもを、自分の人生すら賭けて、岩淵に接近し、憎い相手がスキだらけで一堂に会する場(結婚式)を作り上げた。
警察に任せるという選択では到底満たされない復讐心。
それほどまでに深い復讐心は、それほどまでに深い愛情の裏返しだったのでしょう。
上手く生きていけない人たち
『探偵はBARにいる』では、現代社会で上手く生きていけない人たちについて言及されていました。
「生まれた環境も身体も脳みそも選べない。(与えられたもので)上手くやれないやつはどうすればいい」
かくいう私も、人付き合いがあまりにも下手すぎ、周りに迷惑をかけ、自分も苦しんでいたのでフリーランスになりました。
フリーランスでなんとかやって行けている私はまだ救いがあるのでしょう。
でも、どうやっても上手くやっていけない人はどうしたらいいのでしょうか。
周りから笑われ邪魔にされ、それでも強く生きていく。そんな人生は楽しいのでしょうか。
結局のところ、どうすればいいのかは自分で決めなければいけません。
生き辛さの原因は個人個人で異なるのですから、自分でなんとかしなければ解決策など見えてこないでしょう。
社会が悪い。誰かが悪い。
上手くいかない理由を外に探していても、現状は変わりません。
変えたければ行動すること。
上手く生きていけない私たちは、上手く生きていける人たちよりも苦労し、努力しなければいけない。
それはもう仕方のないことだと割り切って行動しなければ、今の世の中、私たちのような外れた人間は苦しみ続けるだけなのでしょう。
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