
今日は『カルテット!人生のオペラハウス』っていうヒューマンドラマ映画のあらすじと感想を書いていくよ

『カルテット!人生のオペラハウス』は引退した音楽家たちが生活する養護施設で資金難を解決するためにガラコンサートを成功させようとする物語だよね

うん。そこに入居者たちの人間模様が絡まりあって、優しいコメディ映画に仕上がってるよね

登場人物のほとんどが音楽家だから、映画も最初から最後まで音楽が溢れていて。音楽好きな方は特に楽しく観られる映画ですよ
映画『カルテット!人生のオペラハウス』基本情報とあらすじ
まずは、『カルテット!人生のオペラハウス』の予告編ムービーをご覧ください。
タイトル | カルテット!人生のオペラハウス (原題 Quartet) |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | ダスティン・ホフマン |
主演 | マギー・スミス |
公開年 | 2012年(日本では2013年) |
あらすじ
引退した音楽家たちが生活を共にする養護施設。
今、この養護施設は資金難により閉鎖の危機にあった。
この施設を存続させようと、そこで生活している元音楽家たちは、ガラコンサートで成功をおさめるために練習を続けていた。
レジーもこの養護施設で生活している音楽家の一人。以前は著名な音楽家だったが、今は若者たちに音楽を教えている。
ガラコンサートへ向けて練習の日々が続く中、新しい入居者が訪れる。
その入居者こそ、レジーの元妻ジーンだった。
レジーとジーンが別れた原因は、ジーンにあった。そのことでレジーはジーンとは距離を置こうとする。
一方、ガラコンサートへ向けて、レジーとジーンを含む四人でカルテットを組むという計画が進められる。
さて、ガラコンサートを成功させて施設を存続させることはできるのか?
レジーはジーンを許せるのか?
人生の晩年を迎えた音楽家たちによる、音楽に溢れた優しいコメディ。
映画『カルテット!人生のオペラハウス』感想
過去の栄光、今の自分
歳を取れば誰だって何かしら衰えるものです。
『カルテット!人生のオペラハウス』でも、輝かしい過去を持つジーンは、衰えた今の自分を見せたくないために、最初は舞台に立つのを拒否しました。
誰だって、衰えた姿は見せたくないですよね。
特に、抜きん出た実力を持った人ならなおさら。
きっと心無い人達から「昔はすごかったのに」なんて言われるに決まっています。
過去にもう十分なほど栄光を掴んだのですから、晩年は穏やかに過ごしたいと思うのも当然ですよね。
一方で、衰えても活動し続ける人もいます。そのような人は、他人の目なんて気にならないのはもちろん、心の底から自分がやってきたことを愛しているのでしょう。
心から愛せるものを持っているか?
人生の晩年を迎えた時、自分はこんなことをやってきた、心血を注いできた、愛してきた、と本気で言えるものを持っていますか?
正直言って、私は持っていません。
心から愛せるものがあること。このことは人生を豊かにしてくれる重要な要素だと思います。
愛せるもの、未だ模索中。なにか見つかると良いのですが。
愛していること、許すこと
『カルテット!人生のオペラハウス』のラストで、レジーはジーンに再婚を申し込みます。
レジーはジーンが過去に犯した過ちを許し、再び共に歩んでいくことを選びました。
心の葛藤は当然あったと思います。
許せないという気持ちも当然あったことでしょう。
でも、その許せないという気持ち以上に、レジーの中ではジーンに対する愛情が強かったのでしょう。
本当は愛している。だけど、許せないことがある。
「好き」の反対は「無関心」なのだそうです。
悩んでいる時点で、きっと本当は相手のことが好きなのでしょう。
相手にこちらを向いてほしいから悩むのです。
なら、思い切って許してしまっては?
レジーはジーンを許し、手を取り合いました。
レジーの心はきっと、穏やかに晴れ渡っているのではないでしょうか?
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