
今日は『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』というファンタジー映画のあらすじと感想を書いていくよ

元々は短編映画だったのがティム・バートン監督に気に入られて長編映画が制作されたんだよね

ストーリーは、正直言うと、よくある話なんだけど、3Dアニメーションが本当によくできているんだ

うん。この映画が上映されたのが2009年。たぶん、技術的にはその時のトップレベルだったよね
映画『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』基本情報とあらすじ
まずは、『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』の予告編ムービーをご覧ください。
タイトル | 9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~ (原題 9) |
ジャンル | ファンタジー |
監督 | シェーン・アッカー |
キャスト | イライジャ・ウッド |
公開年 | 2009年(日本では2010年) |
備考 | ウィキペディア『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』解説ページ |
あらすじ
とある部屋の中で、一体の人形が目を覚ました。
彼の名前は9(ナイン)。
9が目覚めたその世界では、すでに人類は滅亡していた。
何も知らない9は部屋から出て、外の世界を探索し始める。
すぐに、9は声をかけられた。
声をかけてきたのは、9と外見がよく似た人形2(ツー)だった。
9と2が話をしていると、巨大なロボットが二体を襲ってきた。
2の機転で9は助かったが、2はロボットに連れ去られてしまう。
途方に暮れる9の前に、やはり9とよく似た人形たちが姿を現した。
9は彼らに「2を助けに行きたい」と訴えるが、グループのリーダーである1に反対される。
それでも諦めきれない9は、5を説得し、9と5の二体だけで2の救出に向かうのだった。
映画『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』感想

ネタバレを含みます
トラブルメーカー
9は英雄のように描かれていますが、その一方で、明らかにトラブルメーカーです。
9が余計なことをしてマシンを蘇らせたりしなければ、もしかしたら犠牲者は出なかったかもしれません。
2が連れ去られたこと。このことは、9がいなくても起こった可能性は十分あります。たった一体で外を探索していたのですから。
ですが、半球形の部品をマシンに取り付けて、マシンを蘇らせてしまったのは、明らかに9のミスです。
もしもあの場で半球形部品をマシンに取り付けたりせず、持ち帰って研究すれば、起動前のマシンを破壊するという未来もあったはずです。
トラブルメーカーというのは、概して余計なことをするものです(または、やるべきことをやらない)。
やらなくてもいいことをして、問題を作り、または問題を大きくして、周囲の者たちを困らせる。
何かをやれば何かが起こります。
今、自分がやろうとしていることをやった結果、何が起こるのか。それを考えずに行動するからトラブルが起こるのです。
よく問題を起こしてしまう人は、自分が何かをやる前に、それをやることによって何が起こるのかをよく考えてみてください。
トラブルに巻き込まれる方は、たまったものではありません。
『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』でも、五体もの仲間が犠牲になりましたよね。9が余計なことをしたせいで。
逃げるか、戦うか
『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』では、9が目覚めるまでは、人形たちはロボットから逃げ、隠れていました。
7だけは戦おうとして別行動をとっていたようですが、他の人形たちは1の指示のもとで隠れて暮らしていました。
逃げるのか。戦うのか。
おそらく、破壊されない限り永遠に生き続けるのであろう人形たちにとっては、逃げ隠れるというのも有効な選択肢なのでしょう。
怯えながら暮らし、いつの日か、ロボットたちが勝手に全滅してくれるのを待つ。
ただ、ロボットが全滅するのがいつになるのか分かりません。もしかしたら、永遠に逃げ隠れ続けなければいけないのかもしれません。
一方、戦うという選択肢もあります。9や7が選び、最終的に全員が選んだ道です。
戦い、勝てば、その瞬間から人形たちは自由です。もう怯えて暮らすこともありません。
ですが、負けたら全てが終わりです。
逃げるのか、戦うのか。どちらが良いかは一概に言えません。
勝算があるのなら戦う。戦うのなら、明確な勝利をイメージできるまで戦略を立てる。
何の策もなく戦うのは無謀です。
特に、相手が自分たちより強大な場合には。
弱いものが強いものと戦うために
弱いものが強いものに勝つためには、知恵を使わなければなりません。
『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』で人形たちがマシンに勝利できたのは、偶然と言っても良いでしょう。
『ドラム缶作戦』までは良かった。でも、その後は無策でした。『ドラム缶作戦』が失敗した場合のことまでは考えていなかったのでしょう。
強者は強いから強者なのです。そう簡単には倒れないから強者なのです。
弱いものが強いものに挑むのであれば、作戦が失敗した場合のことまで考え、たとえ成功したと思っても、油断をしてはいけません。
『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』では、油断したせいで5が犠牲になりました。
自分たちが戦う相手は強者なのだと心に刻み、二重・三重に作戦を立ててやっと完全勝利できる可能性が生まれるというくらいに考えるべきでしょう。
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