
今日は『ハウンター』というホラー映画のあらすじと感想を書いていくよ

同じ一日を繰り返すっていう設定は割とよく聞くけど、作りがとても丁寧で最後までハラハラドキドキだったよ

見せ方がうまいよね。他の映画ならラストのオチになりそうな謎が中盤で解き明かされちゃうけど、その後がさらに面白くなっていったよね

うん。最後はどうなるのか全然予想できなかったよ
映画『ハウンター』基本情報とあらすじ
タイトル | ハウンター (原題 Haunter) |
ジャンル | ホラー |
監督 | ヴィンチェンゾ・ナタリ |
キャスト | アビゲイル・ブレスリン |
公開年 | 2013年 |
あらすじ
リサは、異変に気づいていた。
同じ一日を何度も繰り返しているのだ。
明日はリサの誕生日。その『誕生日の前日』を何度も繰り返していた。
リサ以外は誰もこの繰り返しの事実に気づいていない。
外は深い霧に包まれていて来客もなければ、休日でもあるため外出することもない。
なんとか逃れようとするリサ。
ふと、あることがきっかけで、この家の中に家族以外の誰かがいることに気づく。
リサは、その『誰か』とコンタクトをとろうとするが……。

謎解きの要素が強いので、なるべくレビューなどは読まずに映画本編を観ることをお勧めします
映画『ハウンター』感想

ネタバレを含みます
気づくきっかけ
同じ一日を繰り返していること。
そして、自分がすでに死んでいること。
最初は皆、全く気付かずに生活しています。
それが何らかのきっかけで記憶が蘇り、事実に気付いてしまいます。
さて、ここでちょっと考えたいのですが、はたして、「気付いたほうが幸せなのか、気付かないほうが幸せなのか」。
リサの家族は、平凡な一日を繰り返していました。
他の犠牲者たちの中には、自分が殺されたその日を何度も体験しているのかと思えるような人もいましたが、少なくともリサの家族は、幸せな一日を繰り返していました。
事実に気づかせる必要はあったのでしょうか?
すでに死んでいる。
そんな過酷な現実に引き戻すくらいなら、いっそあのまま、幸せな一日を、何も知らずに繰り返していたほうが幸せだったのではないでしょうか。
現実
幸せな一日を繰り返す。これが幸せだと思えるのは、何も知らない間だけ。
同じ一日を繰り返していると知ってしまえば、ましてや、記憶を失うことなく、毎日毎日同じことを繰り返すことになったら、頭がおかしくなってしまうでしょう。
なんとかこのループから抜け出したい。リサも恐らく初めは『ループから抜け出すため』に動いていたはずです。
ところが、自分がすでに死んでいると知ってしまった。
ループを抜け出したところで、元の人生に戻ることなど出来ません。死んでいるのですから。
ここで絶望して抜け殻のようになってしまうこともありえたと思います。
それでも気を落とさずに悪霊と立ち向かえたのは、悪霊に対する復讐心と、オリヴィアの存在があったからかもしれません。
自分は殺され、そして自分を殺した悪霊が、今度はオリヴィアとその家族を殺そうとしている。
自分はもう死んでいるのだから、殺されることはありません(痛みや苦しみは感じるようですが)。
悪霊に対する復讐心、そして、救える命を救いたいという気持ち。
リサは一人で、そして次第に仲間を得て、悪霊と戦いました。
この戦いに勝利しても、リサが死んでいるという事実は変わりません。
それでも、オリヴィアとその家族を救いたい。
リサの勇敢さと優しさはきっと誰よりも強いものだったのでしょう。
ラストシーン
悪霊を倒したリサは、ループを抜け、16歳の誕生日を迎えました。
リサも家族もすでに死んでいるのですから、リサが誕生日を迎えたあの場所はどこだったのでしょう。
やはり、天国と考えるのが一番しっくり来るのでしょう。
戦いに勝利し、オリヴィアと家族を救ったリサ。
リサ自身は殺されてしまいましたが、これからは天国で幸せな生活を送れる、と考えると、ハッピーエンドだったのでしょう。
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