
今日は『RAW 少女のめざめ』というカニバリズム系ホラー映画のあらすじと感想を書いていくよ

獣医学部に合格した女の子が、あるきっかけでカニバリズムに目覚めてしまうっていう映画です。私はカニバリズムは苦手なので観れてませんが……

『RAW 少女のめざめ』は、カニバリズム系映画の中ではキツくはない方だと思う。僕はむしろ、上級生たちによる歓迎という名のイジメの方が気持ち悪かったなぁ

どこの国でもあるよね。最近は少なくなってきているのかなぁ?
映画『RAW 少女のめざめ』基本情報とあらすじ
タイトル | RAW 少女のめざめ |
ジャンル | ホラー(カニバリズム) |
監督 | ジュリア・デュクルノー |
キャスト | ガランス・マリリエール |
年齢制限 | R15+ |
公開年 | 2016年(日本では2018年) |
備考 |
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あらすじ
ジュスティーヌは大学の獣医学科に入学し、大学の寮で生活することになった。
同じ獣医学部、同じ寮には姉もいる。
成績優秀なジュスティーヌの前には、獣医になるための道が開けていた。
入寮した日の夜、上級生たちによる手荒い歓迎会が行われた。
その後も上級生たちによる歓迎は続き、その中で、ジュスティーヌたち新入生は、うさぎの腎臓を生のまま食べさせられる。
嫌々ながらに食べる新入生たち。
ベジタリアンであるジュスティーヌは食べるのを断るが、結局、食べさせられてしまう。
その日から、ジュスティーヌは自分の身体、そして心が変化していくのを感じるのだった。
映画『RAW 少女のめざめ』感想

ネタバレを含みます
過激な歓迎
獣医学部の寮で、ジュスティーヌたち新入生は上級生たちから過激な歓迎を受けます。
歓迎してくれるのは嬉しいことですし、このことを通じて上級生と仲良くなれば、その後の大学生活にもプラスに働くことでしょう。
ですが、映画『RAW 少女のめざめ』での歓迎は、やりすぎだったのではないでしょうか?
ベッドのマットレスなどを窓から投げ捨て、動物の血を浴びせ、うさぎの腎臓を生で食べさせる。あの新入生たちもよく大人しく従ったものです。
この手の『歓迎』は、程度の差こそあれ、どこにでもあるものです。
ただし、『歓迎』とは名ばかりで、実際には、「上級生が下級生に力を誇示し、服従させること」を目的としています。
下級生は、自分たちがやられるのは嫌だけれど、いざ自分たちが上級生になった時には、「伝統だから」「自分たちもやられたから」と言って同じことを繰り返す。
少し冷めた人が見れば「こんな下らないことでしか自分たちの力を示せないなんて情けない」などと思うところでしょう。ところが、集団の中に入ってしまえば、周りに合わせてしまうこともある。
特に、映画『RAW 少女のめざめ』のような、大学、そして学生寮という閉じられた空間の中では、その後のことを考えて従ってしまう人も多いのでしょう。
逆らってしまうと、これから先、この場所で生活しづらくなるから。
少女の変化
ジュスティーヌは、うさぎの腎臓を生で食べたことで、肉食に目覚めてしまいます。
これまでベジタリアンとして育てられてきたのは、肉を食べてしまうとどうなるかを両親が知っていたから。
最初は、とにかく肉が食べたくなる。学食で肉を盗み、冷蔵庫に入っていた生肉を喰らう。
決定的だったのは、ジュスティーヌが姉の肉を食べてしまったこと。
ジュスティーヌの父が言ったように、人間の肉の味を覚えてしまった獣は再び人間の肉を欲してしまうのでした。
食欲は人間の三大欲求の一つ。抗いがたいその欲求に我を忘れたジュスティーヌは、パーティーの夜、他の人々が見ている前で、獣のように死体の肉を欲してしまった。
ジュスティーヌの父は、ジュスティーヌに、この人肉食を止める方法を開発することを期待していたのでしょう。
ジュスティーヌの人肉食は、どう見ても遺伝性。ジュスティーヌの家系は人肉食の遺伝子(そんな物があれば、ですが)を持っていて、それがうさぎの腎臓を生で食べたことで発現してしまった。
本気で治したいのなら、ジュスティーヌは、自分、姉、母の遺伝子を使って原因遺伝子を突き止めるしか無いのではないでしょうか?
それにしても、話は変わりますが、ジュスティーヌの父はよく今まで生き延びてこれましたよね。これからは、ジュスティーヌの父は妻だけでなく娘にも注意しなければいけません。喰われないように。
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