
今日は『MIRRORS(ミラーズ)』というホラー映画のあらすじと感想を書いていくよ

停職中で精神的に不安定な刑事が警備員の仕事をするんだけど、その仕事場で不気味な出来事が起きるっていうお話です

主演は大ヒットドラマ『24-TWENTY FOUR-』のキーファー・サザーランド。この映画はサスペンス(謎解き)要素が強いけど、後半ではアクションシーンもしっかり見せてくれるんだ

終わり方は賛否両論ありそうだけどね。でも最初から最後まで目が離せなかったよ
映画『MIRRORS(ミラーズ)』基本情報とあらすじ
タイトル | MIRRORS(ミラーズ) (原題 MIRЯORS) |
ジャンル | ホラー |
監督 | アレクサンドル・アジャ |
キャスト | キーファー・サザーランド |
公開年 | 2008年 |
備考 |
あらすじ
同僚を誤射してしまった刑事ベン。
ベンは心を病み、停職していた。
社会復帰のために、ベンはあるデパートの警備の仕事に就く。そのデパートは過去の火事で廃墟となっていたが、そのまま放置されていた。
夜の警備中、ベンは奇妙な現象に襲われる。
さらに、ベンの前任者が鏡の破片で喉を切られて死亡したことを知る。
不気味に思いながらも仕事を続けるベン。
だが、怪現象はベンだけでなくベンの家族にも襲いかかるのだった。
映画『MIRRORS(ミラーズ)』感想

ネタバレを含みます
信じるか信じないか
ベンは精神的に不安定でした。
そんなベンだからなおさら、「鏡に気をつけろ」などと言っても誰も信じてくれません。
もしもベンが精神的に安定していても、幽霊とか悪魔とか、そんなものの話はまず信じてもらえないでしょう。
信じてもらえるとしたら、実際に体験してもらうしかありません。
ベンが妻のエイミーに信じてもらえたのも、エイミーが実際に体験したから。
もしもエイミーがもっと早くベンの言うことを信じていたら。
ベンの話を聞いたとき、息子のマイケルが夜中に恐がっていた事を思い出していたら。
もしかしたら事態は変わっていたかもしれません。と言っても、結局は襲われていたでしょうけれど。
ベンにとって、同僚の刑事の存在は大きかったでしょう。
ベンのために資料を探し、『エシカー』の謎を解く重要な鍵を見つけてくれました。
もしもあの刑事が協力してくれなかったら、ベンも殺されていたことでしょう。
信じてくれる人が一人でもいれば、それは大きな助けになります。
もっとも、ベンのように精神的に不安定になっても信じてもらえるかどうかは、普段の行いにかかっているのでしょうけれど。
得体の知れないもの
映画『MIRRORS(ミラーズ)』では、鏡の中にいた『何か』の正体は明かされませんでした。
正体が明かされないからこそ不気味で、恐ろしい。
『謎はすべて解明されなければ気が済まない』という方の考え方も理解できます。ですが私としては、『正体不明』のままで終わるという不気味さも良いのではないかと思うのです。
正体がわからないからこそ、想像することが楽しくなる。
あの『鏡の中にいたもの』は、鏡を通じて現実世界に出てこようとしていた。だけど、出てくるためには誰かに乗り移らなければいけない。
そこで見つけたのがエシカー。あの『鏡の中にいたもの』にとって、エシカーは『良い乗り物』だったのでしょう。
過去、精神病院で行われた『治療』で、エシカーの身体から鏡の中へと移されてしまった『もの』。
その『もの』は鏡の中に潜み、利用できそうな人間が現れたらエシカーを探させる。そして、探せなかったら殺してしまう。
鏡の中から人間界に移ろうとする悪魔といえば、映画『コンスタンティン』に出てきた悪魔を思い出します。人間の身体から鏡に移され、その鏡から再び人間界に移ろうとした悪魔。
鏡というのは、その向こう側に別の世界があったり、魔界と通じていたりするのかもしれませんね。
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