
今日は『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』というロマンティック・コメディ映画のあらすじと感想を書いていくよ

夫を元妻に返すために、その元妻と一緒に計画を立てて実行していくって物語なんだけど、何だか、結婚って大変だよね

精子バンクを利用した妊娠、不倫、離婚、子育て。夫も妻も社会でバリバリに働いているとあっては、結婚生活なんて維持するだけで大変だよね

せめて、お互いに尊敬しあえて助け合える人と一緒になりたいよね
映画『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』基本情報とあらすじ
まずは、『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』の予告編ムービーをご覧ください。
タイトル | マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ- (原題 Maggie’s Plan) |
ジャンル | ロマンス |
監督 | レベッカ・ミラー |
キャスト | グレタ・ガーウィグ |
公開年 | 2016年(日本では2017年) |
備考 |
あらすじ
マギーは、恋人ができても半年以上続いたことがないという恋愛下手。今は、ニューヨークの大学でアーティスト・コーディネーターとしてキャリアを積んでいます。
恋人はいないけど子供はほしい。そう思ったマギーは、友人のガイから精子の提供を受けました。
マギーは、職場である大学で、ある男性と出会います。新進気鋭の文化人類学者ジョン。才能あふれるイケメン男性なのですが、すでに結婚していて、結婚生活はあまりうまくいっていませんでした。
ジョンの妻ジョーゼットも学者で、家庭よりも研究というタイプ。家のこと、子どもたちのことはジョンにまかせて学者の道を邁進していたのです。
ジョンから家庭の事情を聞いたマギー。次第に心の距離が近づいていく二人。ある日、ついに二人は男女の関係になってしまいます。
それから3年後。ジョンの離婚、ジョンとマギーの結婚、そしてジョンとマギーの間に子供が生まれ、新しい生活を送っていました。
幸せな結婚生活を送る二人、というわけにはいきません。恋心はすっかり冷めています。
そんな時、マギーはジョンの元妻ジョーゼットと出会います。
ジョーゼットは、マギーが想像していたのとは異なる魅力的な女性でした。
マギーは、ジョーゼットがまだジョンのことを愛していること、ジョンはジョーゼットと一緒にいた方が幸せになれることに気付き、ジョンをジョーゼットに返す計画を立て始めるのでした。
映画『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』感想

ネタバレを含みます
片方だけの意見で判断すると……
映画『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』では、マギーはジョンからの話だけでジョーゼットがどんな人物なのかを判断していました。
家庭を顧みない。
ジョンにばかり家のことを押し付ける。
マギーにとってジョーゼットは、まるで鬼のような冷酷女性のように思えたのではないでしょうか?
ところが、実際にマギーがジョーゼットに会って話をしてみると、印象はガラッと変わり、とても魅力的な女性だと気付きます。
人間関係では、片方だけの意見を聞いて判断すると、往々にして判断を誤ります。
人間関係でなにか問題が起きた時は、対立している両方から意見を聞かないと、偏った視点から問題を見てしまうことになってしまいます。
対立している人は、どちらにも、それぞれの考えがあります。
その両方の考えを聞いて、第三者の立場から考えることができないのなら、首を突っ込むべきではありません。
映画『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』では、マギーはジョンの考えだけを聞いて、ジョンをジョーゼットから奪ってしまいました。
もしも不倫をしてしまう前(している最中)にジョーゼットに会って話を聞いていたら、物語は違う展開を見せていたかもしれません。
失って、初めて分かる
ジョーゼットは、最初から一貫してジョンを愛していましたが、ジョンが苦しんでいることには気付いていなかったのかもしれません。
ジョンがそこにいるのが当たり前。当たり前過ぎて、ジョンが辛いと感じていることに気づけなかった。
そんなジョンがいなくなって、初めてジョンの存在の大きさに気付いたのかもしれません。
「失って、初めてその存在の大きさが分かる」ということはある訳で。
でも、一度失ってしまうと二度と取り戻せないこともあります。
少しだけ離れてみる。別々に行動してみる。
もとに戻ることを前提に、少しの間だけ別々に生活してみると、お互いの大切さが分かるかもしれません。
映画『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』でジョーゼットとジョンが互いの存在の大きさに気付いたように。
相性って大事
ジョーゼットと離婚する前のジョンは、仕事もこなし、家事もこなし、おまけに見た目もよいという、女性から見たら最高の男性だったのではないでしょうか。
それが、マギーと結婚した後のジョンは、学者としての仕事は休業し、いつ終わるともわからない小説書きに没頭し、家のこと、子どもたちのことはマギーに任せっきり。
すっかりダメ夫になってしまいました。
相性は本当に大切。
相性が合う人同士で結婚すると、夫も妻も輝いて見えることでしょう。
相性が合わない人同士で結婚してしまうと、どちらかが不幸になるか、どちらもボロボロになってしまうかもしれません。
ダメ夫、ダメ妻。そう呼ばれている人たちも、もしかしたら、別の人と結婚していたら、最高の夫、最高の妻になっていたかもしれません。
話し合いと尊重が大切
離婚前のジョンとジョーゼットに決定的に足りていなかったのは、話し合いではないでしょうか?
ジョンが離婚を考えるほどに苦しんでいることを真剣に話し合って、互いを尊重した答えを見つけていれば、こんな「不倫・離婚・結婚・離婚・再婚」などという面倒極まりない事態にならなかったかもしれません。
結婚は共同生活。相手も一人の人間なんだと尊重し合えなければ苦しいだけです。
マギーの娘は誰の子?
映画『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』は、最後にちょっと気になる終わり方をします。
マギーとジョンの間にできた娘リリーは、数字が好きな様子。
さて、マギーとジョン、どちらに似たのでしょうか?
いや、どう考えても、リリーはガイの娘ですよね?
ガイから精子の提供を受けたマギーは、ジョンと性行為をする前にガイの精子を使っていた。
受精したのはガイの精子だった、ということでしょう。
映画『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』の終わり方から考えると、あの後、マギーはガイと恋に落ち、結婚するのかもしれません。
実際にどうなるのかは分かりませんが、どうもガイはマギーに好意を抱いているようでしたので、マギーとガイの新たな恋物語が始まるのかもしれませんね。
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