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【映画】LOOPER/ルーパー~あらすじと感想~標的は未来から来た自分?

映画『LOOPER/ルーパー』あらすじと感想
あゆき
あゆき

今日は『LOOPER/ルーパー』というSFサスペンス映画のあらすじと感想を書いていくよ

あるふぁ
あるふぁ

主人公は、未来の犯罪組織が送り込んできた標的を処理する殺し屋。でも、今回の標的は未来の自分だったんだよね

あゆき
あゆき

うん。しかもその『未来の自分』はある目的を持って過去にやって来たんだ

あるふぁ
あるふぁ

最後の選択は正しかったのかな? 希望はあるけど、ハッピーエンドだって言われると違う気もする……

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映画『LOOPER/ルーパー』基本情報とあらすじ

まずは、映画『LOOPER/ルーパー』の予告編ムービーをご覧ください。

タイトルLOOPER/ルーパー
(原題 LOOPER)
ジャンル

サスペンス
SF

監督ライアン・ジョンソン
キャスト

ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ブルース・ウィリス
エミリー・ブラント

公開年2012年(日本では2013年)
年齢制限PG12
備考Wikipedia『LOOPER/ルーパー』公式サイト

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あらすじ

ジョーは、未来の犯罪組織が送り込んできた人間を処理する殺し屋。

未来では監視が厳しいために人を殺すことができない。そのため、標的を捕らえ、過去に送って処分していた。

ジョーはその日もいつものように、未来から標的が送られて来るのを待っていた。

いつもよりもやや遅れたが、標的が送られてきた。

だが、その標的は、未来の自分だったのだ。

標的、つまり、未来の自分を取り逃がしてしまうジョー。

標的を逃したとあっては、自分が組織から消されてしまう。

ジョーは、組織から追われながら、未来の自分を探す。

やがてジョーは未来の自分を見つけるのだが、未来の自分が過去に来た目的を知り、心に迷いが生じる。

未来の自分に目的を果たさせて良いのか?

最後にジョーが選ぶ未来は?

映画『LOOPER/ルーパー』感想

あゆき
あゆき

ネタバレを含みます

これより下では、未来から来たジョーを『オールド・ジョー』、現在のジョーを『ジョー』と表記します。

憎しみのループ

オールド・ジョーがタイムマシンで過去に来た目的は、レインメーカーを殺すこと。

未来の世界ではレインメーカーがどこにいるのかもわからないし、わかったとしても、犯罪組織に守られているであろうレインメーカーを殺すことは困難でしょう。

そこで、レインメーカーの過去を調べて、幼少時代にどこにいたのかを見当付けて、タイムマシンで過去にやって来ました。

オールド・ジョーがレインメーカーを殺す目的は、殺された妻を救うため。

レインメーカーさえいなければ、妻が殺されることもなかったはず。

オールド・ジョーは、妻を救いたいという気持ち、そして、妻を殺したレインメーカーに対する憎しみの気持ちを持って、過去に来たのでした。

一方、未来の世界でレインメーカーが大量虐殺を行い、犯罪組織の頂点に立った理由は、自分のために母親が殺されたことによる憎しみのため。

ルーパーが母親を殺したために、レインメーカーはルーパー殺しを始めたのでしょう。

オールド・ジョーもレインメーカーも、行動の理由は「憎しみ」。

オールド・ジョーの憎しみがレインメーカーに憎しみを植え付け、大人になったレインメーカーがオールド・ジョーの妻を殺し、オールド・ジョーが憎しみを抱き、オールド・ジョーは過去に戻ってレインメーカーを殺そうとする。

タイムマシンを使った憎しみのループ。

どこかで断ち切らなければ、永遠に続いていたでしょう。

ループを断ち切るために

憎しみのループを断ち切るために、ジョーは自らを銃で撃ち、命を絶ちます。

それにより、オールド・ジョーも消え、後には、幼少時代のレインメーカーとその母親が残りました。

さて、これで本当に問題解決だったのでしょうか?

少なくとも、オールド・ジョーの妻がレインメーカーの手下に殺されることはないでしょう。オールド・ジョーが存在しないのですから、その妻という立場の人間も存在しません。

では、レインメーカーという存在は?

これはもう、一種の賭けでしょう。

シド少年が良き心を持つ大人に成長すれば、レインメーカーにならず、したがって、大量虐殺も発生しないでしょう。

ですが、シド少年がこれから先、心に深い憎しみの念を抱かないとは言い切れません。

もしかしたら、何か別の理由でレインメーカーになってしまうかもしれません。

そうなってしまったら、ジョーが自殺したことは無意味で、むしろ、世界を救えたはずのオールド・ジョーを消してしまったという意味で、ジョーは最悪の悪人と言えるでしょう。

はたして、未来はどう変わったのか?

平和な世界になったのか? それとも、なにか別の理由でレインメーカーが誕生してしまったのか?

映画『LOOPER/ルーパー』では、変えられた未来は描かれていなかったので、どうなったのかは想像するしかありません。

平和になっていてほしいものです。

なぜ、ループを断ち切ったのか?

ジョーが自殺して、憎しみのループを断ち切ったのはなぜでしょうか?

こういうのも何ですが、ジョーはあまり良い人間には見えませんでした。

自分を頼ってきた仲間を売り飛ばし、さらには、オールド・ジョーの言うことなど聞く耳を持たない。

そんなジョーがなぜ、最期に自殺をしてまでシド少年を救おうとしたのか。

その理由は、ジョーの生い立ちにあると思います。

悲惨な過去を生きてきたジョーは、シド少年に自分の過去を重ねて見ていたのでしょう。

ジョーが自殺する直前に見ていた『電車に乗ったシド少年の姿』は、ジョーが自分の過去から想像したシド少年の未来の姿。

自分が過去にそうであったからこそ、母親を殺されたシド少年がこの先どうなってしまうのかが想像できたのでしょう。

ジョーには救いの手が差し伸べられました(ルーパーになること)。

シド少年に救いの手を差し伸べられるのは、あの瞬間、ジョーしかいませんでした。

「シド少年を自分と同じ境遇に置きたくない。憎しみのループを断ち切ってやりたい」

ジョーはそんなことを思って自殺したのだと思います。

はたして、これで憎しみのループを断ち切れたのかは分かりません。

ですが、未来は確実に変わりました。

大量虐殺が行われる未来が来るのか、それとも平和な未来が来るのか。

選択は未来に委ねられました。

環境が人を作る

シド少年が今後、どうなってしまうのか。

すべてはシド少年自身と、シド少年を取り巻く環境に委ねられました。

シド少年が憎しみを抱くような環境で育ってしまうと、未来は悲惨でしょう。

シド少年が喜びや幸福を抱くような環境で育てば、少なくともレインメーカーという驚異は生まれません。

子供がどんな大人になるのかは、育てられた環境が大きく影響します。

シド少年も、映画の中だけでなく現実の子どもたちも、喜びや幸福を抱ける環境で育てられるよう祈ります。

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