
今日は、大ヒット映画『カメラを止めるな!』のあらすじと感想を書いていくよ

この映画は、できるだけ何も知らない状態で観た方が良いですよ。『ネタ』がしっかり仕込まれているので、その『ネタ』を映画鑑賞前に知ってしまうのはもったいないです

まあ、その『ネタ』は、決して真新しいものじゃないんだけどね。物語が好きな人なら、たぶん開始20分以内くらいには『今後の展開』が読めちゃうと思う。それでも面白いけどね

うん。「何かを作ることの大変さや楽しさ」が伝わってくる作品だったよね。何かを本気で作ったことがある方なら、きっと共感して楽しめるはず!
映画『カメラを止めるな!』基本情報とあらすじ
タイトル | カメラを止めるな! |
ジャンル | ホラー |
監督 | 上田慎一郎 |
キャスト | 濱津隆之 |
公開年 | 2018年(2017年に先行公開) |
備考 |
あらすじ
人里離れた、とある廃墟。
インディーズ映画の撮影が行われていた。
ゾンビに襲われる若い女性。彼女を襲うゾンビは、彼女の元恋人。彼女は手に斧を持っているが、元恋人のゾンビを攻撃することができない。
「もとに戻って!」
願いも虚しく、ゾンビは女性に襲いかかる。
そこでカット。頭に血が上った監督が大声で女優を叱る。監督は本物を求めすぎて、このシーンの撮影はテイク42。その場にいた誰もが疲れていた。
撮影は一時中断。休憩時間となり、廃墟の中で一息つく出演者と撮影スタッフ。
その時、なんと本物のゾンビが現れ、襲いかかってくるのだった。
映画『カメラを止めるな!』感想

ネタバレを含みます
そこそこで良い?
日暮隆之は、「速い、安い、質はそこそこ」の作品を作る映像監督。
今回の撮影でも、撮影の終盤で「そこそこで良い」と言われて、一度は折れかけました。
そこで立ち上がったのが日暮の娘。妥協を許さず知恵を絞り、トラブルを克服するのでありました。
実際、「そこそこで良い」なんて思いで作ったものが『良い物』に仕上がることなんてまずありえません。
どこかの国に「2位じゃ駄目なんですか?」と言い放った政治家がいましたが、最初から「2位で良い」なんて思いでやっていたら、2位どころか3位にも4位にもなれず、下手したら最下位になるかもしれません。
何かをやるとき、『気持ち』は非常に重要です。
たとえマニュアル通りにやれば良いだけの仕事でも、『全力でやり遂げるんだ』という人と『なんか気持ちが乗らないから適当でいいや』という人とでは、仕事の速さも完成度も全く異なります。
映画『カメラを止めるな!』の日暮隆之も、これまでは「そこそこで良い」と妥協しながら作品作りをしてきたのでしょう。けれど、『ONE CUT OF THE DEAD』の撮影では熱く本気で取り組んだからこそ、『37分間ワンシーン・ワンカット』という困難な撮影を乗り切ることができたのでしょう。
何かを作る苦しさと楽しさ
映画『カメラを止めるな!』では、撮影の裏側が描かれていました。
度重なるトラブルに見舞われながらも何とか乗り切っていく彼/彼女らの姿を見て、共感した方も多いのではないでしょうか。
ゼロから何かを作り上げることには苦労はつきもの。事故で出演者が来れなくなったり、出演者が酔っ払って潰れたり、機材が壊れたり。
もう駄目だ、と思えるようなことでも、仲間たちと知恵を絞り力を合わせて乗り越えていくのは苦しくもあり、楽しくもあります。
そして苦労を乗り越え、力を合わせて完成までたどり着いた時の喜びは、格別のものがあります。
この映画『カメラを止めるな!』が日本だけでなく世界でも様々な賞を受賞しているのは、他ならぬ『映像クリエイター』に共感されやすい映画だからではないでしょうか?
映像作品を作り上げていく苦しさも楽しさも知っているからこそ、この映画に共感し、高い評価を付けているのでは?
映画を観終わった後、過去に何かを作り上げたときのことを懐かしんだり、また何かを作ろうかと考えたり。
何だかワクワクする気分にさせてくれる映画でした。
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