
今日は『鍵泥棒のメソッド』というコメディ映画のあらすじと感想を書いていくよ

お金持ちそうな男性が記憶喪失になっちゃって、別の男性が彼になりすますんだけど、その記憶喪失になった男性が実は殺し屋だったっていうお話だよ

面白いんだけど、前半で飽きちゃう人もいるんじゃないかな? 実は僕も、最初の70分くらいは寝ちゃいそうだった(約128分の映画です)

あ~、うん。ちょっと展開が遅いよね、特に前半は。良く言えば描き方が丁寧なんだけどね。お話は面白いからちょっともったいないかなって思ったよ
映画『鍵泥棒のメソッド』基本情報とあらすじ
タイトル | 鍵泥棒のメソッド |
ジャンル | コメディ |
監督 | 内田けんじ |
キャスト | 堺雅人 |
公開年 | 2012年 |
備考 |
あらすじ
売れない貧乏役者の桜井は、人生に悲観して自室で首を吊ろうとするも失敗。たまたま見つけた銭湯のタダ券を持って近所の銭湯に向かった。
同じ頃、山崎という男も体についた汚れを落とすために銭湯へと向かっていた。
桜井が銭湯の脱衣所で服を脱いでいると、隣に山崎が現れる。山崎がおもむろに置いた財布に桜井は目を奪われる。いかにも高級そうで、中身も詰まっていそうなその財布。
桜井が洗い場で体を洗っていると、後から山崎も入ってくる。と、その時、山崎が石鹸を踏みつけて転んでしまう。頭を打った山崎は、気を失い、救急車で病院に運ばれる。
騒動に乗じて桜井は、自分のロッカーの鍵を桜井の鍵とすり替え、山崎の荷物を持って銭湯を後にする。
山崎の荷物には大金が入っていて、その金で桜井は借金を返していくのだが、流石に良心が痛み、桜井は山崎のいる病院に荷物を返しに行った。
だが、病院にいた山崎が記憶を失っていることを知り、桜井は山崎になりすますことを決意。
この時はまだ、桜井は山崎が『伝説の殺し屋 コンドウ』だということを知らなかった。
映画『鍵泥棒のメソッド』感想

ネタバレを含みます
成功する人
殺し屋コンドウこと山崎は、記憶喪失になって役者を目指し始めてすぐに結果を出し始めました。
きっかけは、エキストラとして撮影に参加した時、「たまたま」人相の悪さからチンピラ役に抜擢されたこと。チャンスに恵まれたのは「たまたま」ですが、チャンスをモノにして、エキストラながらも監督から名指しで褒められるくらいになったのは努力の賜物です。あのまま役者を続けていたら、きっと次の役にも恵まれたことでしょう。
山崎は根っからの努力家のようで、記憶を失う前も後も、成功するための努力を欠かさなかった様子が描かれていました。
本から学び、先達から学び、自分の頭で考え、行動する。簡単なようで難しい。ましてや、成功するまで続けられる人なんて一握りどころか一摘みもいないかもしれません。
山崎はきっと、殺し屋(便利屋)でも役者でも、何か他のことでも、大概のことは上手くやってのけるのではないでしょうか?
もちろん、上手くやってのけるための努力を欠かさないからこそ成功するのですが。
失敗する人
山崎とは対象的に、桜井は典型的な「何をやっても上手くいかないタイプ」でした。
本を買っては途中で投げ出し、また新しい本を買うけど途中で投げ出し。本は何冊も持っているけれど、全然身に付いていない。
そのくせこだわりだけは強く、理屈を並べてアドバイスを受け入れない。
自分がなぜ上手くいっていないのかを知ろうとせず、上手くいかないやり方を続け、終いには悲観して自殺しようとするも、その自殺すら上手くいかず。
何か目標があるけれど全く目標を達成できない人は、桜井に自分を重ねた人も多いのではないでしょうか?
自己啓発系映画
映画『鍵泥棒のメソッド』はコメディ映画ではありますが、『出来る男』と『出来ない男』を登場させ、その差を分かりやすく描いている自己啓発系の映画でもありました。
自分は頑張っているのになぜ上手くいかないのかと悩んでいる方は、山崎と桜井の差を研究してみるのも面白いのではないでしょうか?
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