
今日は『インターステラー』というSF映画のあらすじと感想を書いていくよ

地球の終わりが近付いた頃、人類を救うために命がけで宇宙へ旅立ち、移住できる星を探しに行く物語です

シリアス系の物語で、派手なアクションとか宇宙空間での戦闘とかはありません。でも、ストーリーがしっかりしていて、2時間超の映画でも飽きなかったよ

相対性理論とかワームホールとかブラックホールとかのお話も扱われるけど、難しい話はサラッと流しても楽しめる映画ですよ
映画『インターステラー』基本情報とあらすじ
タイトル | インターステラー (原題 Interstellar) |
ジャンル | SF |
監督 | クリストファー・ノーラン |
キャスト | マシュー・マコノヒー |
公開年 | 2014年 |
備考 |
あらすじ
地球の寿命は尽きようとしていた。
元宇宙飛行士のクーパーは、現在は家族とともにトウモロコシ農家を営んでいる。
クーパーの娘で10歳のマーフィーは、自分の部屋で本棚から本が勝手に落ちるという怪現象に遭遇していた。
町が砂嵐に見舞われた日。クーパーはマーフィーの部屋で起こる怪現象が、重力波を使った何らかのメッセージであると気づく。
メッセージがどこかの場所を示していると読み取ったクーパーは、マーフィーと共にその場所へ向かった。
その場所で出会った人々。
その場所で作られていたもの。
その場所で計画されていたこと。
すべてを知ったクーパーは、人類を救うために宇宙へと旅立つ決意を固める。
それが、家族との永遠の別れになるかもしれなくても。
映画『インターステラー』感想

ネタバレを含みます
人類を救うために
クーパーが宇宙へ旅立ったのは、人類を救うため。
人類が移住可能な惑星を探す(確認する)ために旅立ったのでした。
クーパーが考えていたのは、移住可能な惑星を探し、そこに現在の地球で生き残っている人たちを移住させるという計画。
クーパーの家族も移住できると信じていたはずです。
ところが、実際に計画されていたのは、移住計画ではありませんでした。凍結された受精卵を使って、新天地で人類を繁栄させること。
今、地球上で生きている人たちは救われず、人間という種を他の星で存続させるための計画だったのでした。
クーパーも、ブランド教授やマン博士も、願いは同じ。『人類を救うこと』。
ですが、その方法が全く異なっていました。
望みは同じなのに、叶える方法があまりに違いすぎた。
結果、ブランド博士はクーパーたちを騙し、命がけの宇宙探査へと向かわせたのでした。
最初から事実を話していたらどうなっていたでしょう?
自分たちは救われないと分かっていながら計画に協力する人がどれだけいるか?
クーパーのように、自分の人生を捨て、家族を残し、宇宙へ旅立つ人がどれだけいたでしょうか?
『人類を救う』という目的は一つでも、叶える方法は複数。ブランド博士が選んだ方法は、計画を発動した時点でおそらく最良のもの。
きっと、誰もブランド博士を本気で責められない。ブランド博士だって、本当は全ての人間を救いたかったはず。
ただ、ブランド博士には、クーパーたちを騙して凍結受精卵を運ばせるという選択肢しか無かった。
データが無かったのだから、ブランド博士にはどうすることもできなかった。
死の間際に懺悔したのは、それだけ苦しかったのでしょう。
孤独との戦い。そして計画は進む
孤独に耐えられなかったマン博士。
氷の惑星にたった一人。
唯一の話し相手だった人工知能ロボットも故障してしまいました。
映画『インターステラー』では悪役のように描かれていたマン博士ですが、完全に悪人として見れなかったのは、きっと同情する気持ちもあったから。
荒涼とした惑星にたった一人。話し相手もいない。孤独、と言っても、ちょっと外に出れば人がいるような環境とは比べ物になりません。その星に自分一人しかいないのですから。
たった一人、地球から遠く離れた惑星で孤独に死ぬことに耐えられなかったマン博士。彼にとってクーパーたちは、まさに神様に見えたことでしょう。
その後、クーパーは宇宙空間を漂っているところを発見されました。
土星の軌道上に建造されたコロニーで目覚めたクーパー。
彼は再び旅立ちます。遠く離れた惑星に唯一人残されたアメリアを助けに。
おそらくまだ、人類移住計画『ラザロ計画』は終わっていない。
クーパーがアメリアのいる星に辿り着いた時、ラザロ計画はきっとさらなる一歩を進めるはず。
アメリアがいる、「太陽の光が降り注ぐ、私たちの新しい星で」
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