
今日は人気ホラー映画シリーズの第3部『インシディアス 序章』のあらすじと感想を書いていくよ

霊能力者エリーズと助手が出会った事件のお話です。エリーズが過去を克服するお話っていう見方もできる作品ですよ

安定して面白いね、『インシディアス』シリーズは。だからこそ、『1』のラストでエリーズがあんなことになってしまったのが残念だなぁ
映画『インシディアス 序章』基本情報とあらすじ
タイトル | インシディアス 序章 (原題 Insidious: Chapter 3) |
ジャンル | ホラー |
監督 | リー・ワネル |
キャスト | ダーモット・マローニー |
公開年 | 2015年(日本では2016年) |
備考 |
あらすじ
霊能力者エリーズの家に、クインという少女が訪ねてきた。
「亡くなった母親とコンタクトをとりたい」というクイン。だが、エリーズはこの時、霊能力を使う仕事から完全に引退していた。
クインの様子を見て、エリーズは「ビジネスとしてではなく、好意として」クインの母とコンタクトを試みる。
だが、術中にエリーズは危険を感じ、クインに「もう二度と、自分から母親とコンタクトをとろうとしないように」と忠告する。
自宅に帰り、普段の生活に戻ったクインだったが、『何か』の気配を感じる。
夜、通りを横切ろうとしたクインは、何者かが手招きしているのに気付き、通りの真ん中で足を止めた。
映画『インシディアス 序章』感想

ネタバレを含みます
呼びかけに応えるのは誰?
エリーズがクインに言った言葉が印象的でした。
「死者に話しかけると、死者全員に聞こえるの」
クインは亡くなった母親に話しかけているつもりでした。
でも、母親と一対一で話しているわけじゃない。例えるなら、人通りの多い通りで、どこにいるのかわからない母親に大声で呼びかけているようなもの。
どこの誰が聞いているか分かりません。
『呼びかけ』を聞いた者の中には、悪意を持った者がいるかもしれません。
今回、クインを襲った悪霊も、たまたまクインの呼びかけを聞いて、クインに目を付けたのでした。
この『クインが悪霊に目を付けられた理由』を知って、「SNSも同じだなぁ」なんて思ってしまいました。
ツイッターやインスタグラムなど。発信している本人は楽しむために気軽に情報発信しているのかもしれませんが、どこの誰がその発信を受け取っているか分かりません。
あなたがSNSで発信した情報を、たまたま誰かが見て、その『誰か』があなたに興味を持ち、ある日突然あなたの前に『誰か』が姿を現すかもしれません。
映画『インシディアス 序章』でクインが悪霊を呼び寄せてしまったように、『悪意ある人間』を呼び寄せてしまうかもしれない。
SNSなどを使う時は、世界中の人々に情報発信していることを忘れないようにしたいですね。
決して特殊ではない
エリーズが霊媒師業を廃業していたのは、悪霊に取り憑かれてしまったから。
悪く言えば、エリーズは悪霊が恐ろしくて逃げてしまったのですね。
逃げる気持ちもわかります。むしろ、逃げるのが当たり前ではないでしょうか?
エリーズが地下の降霊室で悪霊に襲われ、悲鳴を上げながら逃げたシーン。このシーンから分かるように、エリーズ自身は悪霊と戦うための特別な力なんて持っていない。単に、霊と交信したり、『彼方』に行くことができたりするだけ。
そんなエリーズが『悪霊の恐怖』を克服できたのは、立ち向かおうと決心したから。勇気を振り絞ったから。
映画『インシディアス』シリーズがファンを引きつける要素の一つは、悪霊に立ち向かう人々が決して『強い力』を持っていないことだと思います。
他のオカルト映画にあるような、『強い術を使って(手から光線を出したりして)悪霊を殲滅する』というような能力は一切ありません。単に『霊が見える』『幽体離脱しやすい』『この世とあの世の間に行くことができる』というだけの人たちが勇気を振り絞って悪霊に立ち向かうから観客も親近感を持って観ることができるのではないでしょうか?
エリーズが悪霊を追い払った方法も、特殊な力を使ったのではなく、勇気を振り絞って悪霊と立ち向かい、物理的に殴り飛ばすという方法。
大きな力を持っているわけでもない、悪霊に襲われ恐怖で逃げ出すような人たちが、恐怖心を抱きながらも悪霊と対決し勝利する。
これが映画『インシディアス』の大きな魅力であり、観終わると何か力をもらえたような気持ちになる理由ではないでしょうか?
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