
今日は『フライト・ゲーム』というアクション・スリラー映画のあらすじと感想を書いていくよ

飛行中の航空機内で発生した「殺人ゲーム」。立ち向かうのは、たった一人の航空保安官。最後まで目が離せなかったよ

これは面白かったよね。勘のいい人なら途中で犯人が誰か気付くかもしれないけど、僕は気が付かなかったよ

飛行機に乗っている人全員が人質で、全員が容疑者なんだよね。航空保安官も人質で、容疑者でもあって……
映画『フライト・ゲーム』基本情報とあらすじ
まずは、映画『フライト・ゲーム』の予告編ムービーをご覧ください。
タイトル | フライト・ゲーム (原題 Non-Stop) |
ジャンル | アクション |
監督 | ジャウム・コレット=セラ |
キャスト | リーアム・ニーソン |
公開年 | 2014年 |
備考 |
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あらすじ
航空保安官として航空機に乗り込んだビル。乗客を装い、飛行中に航空機内で発生する事件を取り締まるのがビルの役目だ。
夜。乗客たちが寝静まった頃、ビルが持つ航空保安官専用の通信端末にメッセージが届く。
「指定した口座に1億5千万ドルを振り込め。さもなければ、20分が過ぎる毎に乗客を一人殺す」
悪戯なのか、本気なのか。手をこまねいているうちに、一人目の被害者が出てしまう。
ビルは事情を隠したまま、乗客たちを調べ始める。
同時に、地上の航空保安局に乗客たちの身元を調べさせていた。
犯人がわからずにいる中、ビルは航空保安局から告げられる。
「乗客に怪しい者はいない。お前以外は」
犯人が指定した銀行口座はビル名義だったのだ。
さらに、ビルには暗い過去があり、そのことがビルに対する疑いを強めてしまう。
誰が犯人なのか?
乗客全員が人質で、乗客全員が容疑者という中、タイムリミットが迫り来る。
映画『フライト・ゲーム』感想

ネタバレを含みます
知らされないから不安になる
機内で何が起きているのか全く知らされない乗客たち。
何も知らされないまま、航空保安官のビルに指示を出されます。
やがて、乗客たちはビルに不信感を抱き、テレビの報道もあって、ビルこそがハイジャック犯だと思いこんでビルに襲いかかります。
乗客たちに事態の説明をしなかったビル。きっと「知らせたらパニックになる」と思ったのでしょう。もしかしたら、航空保安官のマニュアルに「知らせるな」と書いてあるのかもしれません。
結果的に、知らせなかったために、乗客たちは不安になり、間違った思い込みをしてしまいました。
機内で何かが起きている。でも、何も知らされない。しかも、自分の命が危険に曝されているかもしれない。
こんな状況では、乗客たちの不安は増すばかりです。
「知らない」ということは「不安」につながる。
「無知」は「不安」に繋がり、不安に駆られた人間は、時に暴力を振るってしまう。
知っていれば、知識があれば、不安になることもなく、冷静に行動できるでしょう(または、どうにもならないと諦めるかもしれません)。
人は、なにか新しいことに対して不安になることがあります。「よく分からないから不安」という気持ちは、一度くらいは感じたことがあるのではないでしょうか?
この「不安」を払拭する方法は二つ。
一つ目は、その「よく分からないこと」を避け、関わらないこと。それについて考えもしないこと。
二つ目は、その「よく分からないこと」について学ぶこと。知識があれば、「よく分からない」という不安は払拭され、もしかしたら、あなたの人生が変わるかもしれません。
映画『フライト・ゲーム』では、事態を把握した乗客たちは、態度を改め、ビルに協力するようになりました。
助かりたい、という気持ちは皆同じ。
目標が同じなら、知識を共有すれば、全員が仲間です。
あの人も犯人だったのでは?
映画『フライト・ゲーム』を観終わって、どうしても引っかかる人物がいます。
窓際の席にこだわり、捜査に協力したジェンです。
ジェンって、犯人っぽい行動をしているんですよね。
機長が殺されたときも、ビルがジェンを疑ったように、犯人と思われても仕方がない行動をしていました。
また、通信機器(スマートフォン)を使って犯人を探そうとしたときも、ジェンがビルとザック(犯人の1人。黒人プログラマー)との間を繋ぎました。
ジェンはどうにも怪しかったのですが、結局、犯人ではなかったようです。
犯人たちが訴えたかったこと
犯人たちの動機は、9.11のテロが起きた後でも、航空機は決して安全ではないと訴えること。
危険人物が乗り込むことができる。危険物を持ち込むこともできる。
決して安全ではないと訴えるために、自ら事件を起こし、危険であることを証明したかったのです。
はたして、どこまでやれば安全になるのでしょう?
今や、ごく普通の家庭で育った前科のない善良な人間が、インターネットなどを通じて誰にも知られず危険思想に感化され、犯罪を起こしてしまう時代です。
航空機に乗る前に、乗客一人一人のインターネットなどの通信記録を全て調べなければならないのでしょうか?
危険物を持ち込んでいないか調べるため、乗客の荷物はもちろん、乗客全員の体の中まで(例えば、CTスキャンやMRIなどで)調べなければならないのでしょうか?
安全であることに越したことはありません。ですが、やれることには限度があります。
その限度までの中で最善を尽くすしか無いのでしょうね。
どこまで求めるのか?
あまりにも求めすぎてしまうと、映画『フライト・ゲーム』の犯人たちのようになってしまうのかもしれませんね。
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