
今日は『セントラル・インテリジェンス』というアクションコメディ映画のあらすじと感想を書いていくよ

学生時代にいじめられっ子だった男の子がCIAエージェントになって大活躍! 気楽に観られるアクションコメディ映画だよね

ちょっと設定とかが雑なところもあるけど、アクションコメディ映画として面白いし、いじめ問題を真面目に扱ってるし、僕はすごく楽しめたよ

うん。いじめられっ子だった人とか、今まさにいじめられている人とかを勇気づけてくれるよね、きっと
映画『セントラル・インテリジェンス』基本情報とあらすじ
まずは、映画『セントラル・インテリジェンス』の予告編ムービーをご覧ください。
タイトル | セントラル・インテリジェンス (原題 Central Intelligence) |
ジャンル | アクション |
監督 | ローソン・マーシャル・サーバー |
キャスト | ドウェイン・ジョンソン |
公開年 | 2016年(日本では2017年) |
備考 |
あらすじ
学生時代のカルヴィンは、最優秀高校生に選ばれるほどの優等生。光り輝く将来が約束されているものと誰もが思っていた。
時は流れ、現在のカルヴィンは、平凡な会計士になっていた。
出世競争では後輩に先を越され、かつての輝きはもう無くなっていた。
そんなある日、SNSに友達申請が来る。相手の名前は「ボブ・ストーン」。カルヴィンはその名前に全く覚えがない。
とりあえず承認すると、「ボブ・ストーン」から返事があり、「ボブ・ストーン」は仮名で本名は「ロビー・ウィアディクト」だという。
ロビー・ウィアディクトとは、高校時代にいじめを受けていた男子で、カルヴィンはロビーを助けたことがあった。
ロビーからの誘いでカルヴィンはロビーと会うことに。
待ち合わせ場所に現れたのは、かつてのロビーとは全く別人の、筋骨隆々のイケメン大男だった。
この時、カルヴィンはまだ知らなかった。
自分がすでに、世界を揺るがすほどの大きな事件に巻き込まれていることに。
ザ・ロックとドウェイン・ジョンソン
映画『セントラル・インテリジェンス』は最後にNG集が収録されています。
そのNG集の中で「ザ・ロック」という名前が出てきますが、この「ザ・ロック」というのは、プロレスラーでもあるドウェイン・ジョンソン(ロビー役)がプロレスのリングに上がるときの名前(リングネーム)です。
映画『セントラル・インテリジェンス』感想

ネタバレを含みます
いじめられっ子の心の傷
ロビーは高校時代にいじめられ、それが原因で不登校になっていました。
時は流れ、ロビーは体を鍛え、CIAエージェントになるほど強い肉体を手に入れました。
街のチンピラを簡単に倒すほどに強いロビーですが、高校時代のいじめで受けた心の傷は癒えていません。
かつてのいじめっ子と再会した時、ロビーの呼吸は浅くなり、今にも震えだしそうでした。
「心の傷は時が癒してくれる」なんて言う人もいますが、特に思春期の頃につけられた心の傷は、そう簡単に癒えるものではありません。
何年経とうと、何十年経とうと、傷つけられたときと同じ鮮度、同じ痛みで、心をえぐってきます。
いじめというのは、それほどまでに深い傷を相手に負わせる行為なのです。
今、本来なら社会人としてバリバリ働いている年齢の人たちの引きこもりが問題になっています。
そのような引きこもりの人たちの中には、思春期の頃につけられた心の傷が癒えず、社会で上手く生きていけない人たちもいます。
いじめをした人、そして現在進行形でいじめをしている人は、自分が今、相手に決して癒えない心の傷を与え、相手の人生を滅茶苦茶に破壊しているのだと自覚してください。
いじめられた人。過去のことはもう変えられません。難しいでしょうけれど、今、そして未来に目を向けてください。最初は無理やりでも、今や未来に目を向けるクセが付けば、次第に過去を見なくなります。小さな成功体験を重ねて自分に自信をつけさせるのも効果的です。
今、現在進行形でいじめられている人。戦ってください。または逃げてください。いじめを行うようなくだらない人間に構う必要なんてありません。あなたの人生はあなたにしか守れません。
いじめを行うような下劣な人間がこの世から消えてくれれば一番良いのですが、いじめが無くなることはないでしょう。
自分の身は自分で守る。
あなたの人生です。あなたの人生を生きてください。
過去は過去
カルヴィンは高校時代が人生のピークでした。
今のカルヴィンは平凡な会計士。
後輩に追い抜かれ、高校時代の友人にも追い抜かれていました。
口では気にしていないと言っているカルヴィンですが、気にしていないわけがありません。
同窓会に行かないと言い出したカルヴィン。行きたくない理由は『「今の仕事は?」の質問攻めになるから』。
完全に、栄光の過去を引きずり、平凡な今を晒すことを嫌がっています。
誰だってそうですよね。「昔はすごかったのに」なんて言われたくない。
でも、現実に、「神童」なんて呼ばれていた子のうち、一体何人が成功しているのでしょうね。
「神童も二十歳を過ぎればただの人」なんて言葉もあります。
過去に上手く行き過ぎていると、うだつの上がらない今をどうしても受け入れられないことってあると思います。
うだつの上がらない今を乗り越えて、さらに上を目指すのに必要なことは、今の自分を認めることなのではないでしょうか。
昔の自分はすごかった。今は平凡だ。平凡だけど、ここから上に上がっていくにはどうしたら良いんだろう。
そんな風に試行錯誤して自分で道を切り開いていくしかありません。
過去を見ていたって、過去の栄光を語ったって、今が良くなるわけではありません。
今を、そして未来を良くしたいなら、今、そして未来に目を向けて行動するしかありません。
殻を破る
映画『セントラル・インテリジェンス』のラスト。同窓会のシーンで、ロビーは一躍注目を浴びます。
学生時代に自分をいじめた相手を殴り倒します(相手が先に暴力を振るってきたのですから、やり返したって何の問題もないでしょう)。
ステージに上ったロビーは、自ら服を脱ぎ捨て、裸になりました。
かつて、大勢の前に無理やり裸で放り出されたときとは違います。
鍛え抜いた身体で、堂々と、自ら服を脱ぎ捨てたロビーを見て、会場にいた同窓生たちも拍手喝采。
もう、いじめられっ子だったロビーはそこにいません。
皆の真ん中で堂々と踊る、自信に溢れたロビーの姿がそこにはありました。
ロビーは自ら行動することで、過去のいじめの記憶を乗り越えました。
そのきっかけを作ったのは、かつて最優秀高校生だったカルヴィン。
ロビーとカルヴィン。
どん底から這い上がってきたロビー。
栄光から転げ落ちてきたカルヴィン。
共に困難を乗り越えてきた二人の絆は、きっとこれからも固く結ばれたままでしょう。
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