【マンガ】ヨコハマ買い出し紀行~あらすじと感想~少しさみしいのんびり日常系SF

【マンガ】ヨコハマ買い出し紀行
あゆき
あゆき

今日は『ヨコハマ買い出し紀行』っていうマンガを紹介するよ

あるふぁ
あるふぁ

私の名前もこの作品の主人公からお借りしてます

あゆき
あゆき

ジャンルは一応SFなんだけど、人型ロボットが出てくるってだけで、のんびりした日常ものなんだよね

あるふぁ
あるふぁ

よく考えるとちょっと寂しい感じがするお話だよね

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ヨコハマ買い出し紀行 ストーリー

舞台は近未来のヨコハマ。

お祭りのようだった世の中がゆっくりとおちついてきたあのころ。

のちに夕凪の時代と呼ばれるてろてろの時間。

人口が激減した人間と、人型のロボットとが穏やかに共存する時代。

カフェを営む人型ロボット『アルファ』は、今日も人々、そして他の人型ロボットたちと触れ合いながら穏やかに暮らしています。

外出したまま戻らないオーナーを待ちながら。

流れ行く時間

他のマンガ作品では何年経っても時間が経過しないことがありますが、『ヨコハマ買い出し紀行』では着実に時間が流れていきます。

第一話で登場した『おじさん』は、物語が進むにつれて体を壊したりシワが増えたりして、おじいさんになっていきます。

子供たちは次第に成長して大人になります。

アルファさんと仲良しだった少年は、都会に出て働き始め、もしかしたらもう、アルファさんがいる故郷の町には戻ってこないかもしれません。

野山を駆け回っていた少女も大人になり、子供を連れてアルファさんのもとを訪ねてきます。

人間たちは時間の流れとともに、成長し、年老いていくのです。

変わらない人型ロボットたち

人間たちが次第に年をとっていく中、アルファさんたち人型ロボットは、変わらぬ見た目で生活を続けています。

まるで不老不死のようなアルファさんたち。

変わらないアルファさんたちを置いて、変わっていく人間たち。

物語の最初の頃は「一人の時が好き」と言っていたアルファさん。

人々と触れ合う中で、いつしか「一人じゃない時の方が好き」と気持ちが変わっていきます。

最初はオーナーと二人暮らしだったアルファさん。人々と触れ合い、仲良くなった人々が次第に成長し、年老いて、自分のもとを去っていく中、寂しいという気持ちが溢れてきたのかもしれません。

『夕凪の時代』と名付けたのは誰?

ヨコハマ買い出し紀行の舞台は、のちに『夕凪の時代』と呼ばれます。

では、『夕凪の時代』とのちに呼んだのは誰なのでしょう?

それは、人間かもしれない。

それは、人型ロボットかもしれない。

のちの世にはもう、人間はいないのかもしれません。

人間はゆっくりとその数を減らし、永遠に動き続けるアルファさんたち人型ロボットが人間に変わって世界を形作っているのかもしれません。

OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)版 ヨコハマ買い出し紀行

 

【DVD】ヨコハマ買い出し紀行

ヨコハマ買い出し紀行には、OVAもあります。

計2回、OVA化されていて、一回目は1998年、二回目は2002年から2003年にかけて発売されました。

1998年版は、単行本でいうところの1~3巻の辺り。

2002~2003年版は、単行本でいうところの7~8巻辺りのアルファさん一人旅をアニメ化しています。

1998年版と2002~2003年版とでは作品の雰囲気が異なりますが、ヨコハマ買い出し紀行であることに変わりはありません。

個人的には、1998年版の作風で最初から最後までアニメ化してほしいのですが、新作となったら声優さんも変わってしまいそうですね。

最後に

ヨコハマ買い出し紀行では、一体なぜ人間が激減してしまったのかは最後まで明かされません。

ただ、最初の方で、アルファさんが拳銃を持っていて、おじさんが「アルファさんも拳銃持ちかよ」と、拳銃があるのが当たり前のような会話をしていることから、過去になにか物騒なことがあったのかもしれません。

また、物流会社で配達員として働く人型ロボット『ココネ』さんは、友人に後ろから脅かされた時に反射的に友人に拳銃を向けてしまいます。もしかしたら、現在も決して平和そのものではないのかもしれません。

とはいえ、アルファさんたちの日常はゆったりと過ぎ去っていきます。

ヨコハマ買い出し紀行では最後まで読んでも『何があったのか』は分からないのですが、人の世の最期は、もしかしたらこの物語のように穏やかなものなのかもしれません。

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