
今日は『タビと道づれ』っていうマンガを紹介するよ

え~と……、どんな作品なの?

『同じ日を繰り返す街』に迷い込んでしまった少女『タビ』が、街の謎を解明していく話だよ

ホラー?

恐くはないと思うよ。ジャンルとしてはファンタジーとサスペンスかな?
タビと道づれ ストーリー
ある日、少女『タビ』は、学校とは正反対の方向に行く電車に乗ってしまう。
行き先は『緖道』。かつて住んでいた街。
その街に住む、かつて世話になった『航ちゃん』に会うために、タビは緒道にやってきた。
5年ぶりに訪れた緖道は、タビの知っている街ではなかった。
一度入ったら、街の外には出られない。そして、同じ一日を繰り返していた。
タビは航ちゃんを探す。
タビにとっては、緖道の異常さよりも、航ちゃんに会うことのほうが重要だから。
緖道を元に戻すには?
緖道がなぜ『同じ一日を繰り返す、閉鎖された街』になってしまったのか?
それには、『セキモリ』という存在が強く関わっています。
セキモリ
『タビと道づれ』で重要な役割を果たすのが『セキモリ』と呼ばれる存在。
ごく限られた人だけがなれる特殊な存在。
その手には『テガタ』と呼ばれる印がついています。
このテガタを持っていれば、テガタを持たない人が通れない道を通ることができるのです。
どうすればテガタを手に入れてセキモリになれるのかは不明。
タビは緖道へ向かう電車の中で、正体不明の車掌によりテガタを与えられセキモリになりました。
この車掌の正体は最後まで明かされません。
セキモリの願い
緖道が『同じ一日を繰り返す街』になったのも、『閉鎖された街』になったのも、原因はセキモリがそうなるように願ったから。
緖道を元に戻すためには、セキモリに『もとに戻ること』を願ってもらうしかありません。
ですが、複数いるセキモリの誰が願ったのか? そもそもセキモリがどこにいるのかはわからない。
願ったセキモリを探し、説得して、もとに戻してもらうしかないのだが、それはとても難しいこと。
セキモリは、とても強い思いを込めて願っているのだから。
タビの成長
主人公の少女タビは、緖道に来たときは極端に内向的で、「航ちゃんに会うこと以外はどうでもいい」とさえ思っています。
そんなタビですが、緖道で出会った人々と行動を共にしていく中で、少しずつ前向きになっていきます。
はじめはすぐに諦めそうになってしまったり、他人に自分の気持を伝えることがうまくできなかったりしたタビ。
物語が進むにつれて強く成長していくタビの姿も『タビと道づれ』を面白くしている要素の一つです。
タビと道づれはアニメ化されそうだった
『タビと道づれ』は、アニメ化の期待が高かった作品の一つです。
ですが、2018年7月現在、アニメ化はされていません。
企画書も提出されたそうなのですが、結局、制作費が集まらなかったそうです。
アニメ化されれば人気の出そうな作品なだけに、このまま埋もれされてしまうのはもったいない気がします。
アニメ化に至らなかった経緯については、アニメーターの足立慎吾氏がツイッターで説明してくださっています。
「タビと道づれ」は自分で企画書作って会社に提出したのですが、会社も動いてくれていたのですが、あと一息制作費が集まらない状態だと説明されました。当時、何とか決まって欲しくて、願掛けに、伊勢神宮にお参りまでいったんですよ?(^▽^;)
— 足立慎吾(shingo adachi) (@johnsama) 2011年9月25日

今でも十分通用する内容だから、アニメ化してほしいなぁ……