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【アニメ】ハッピーシュガーライフ~あらすじと感想~純粋な愛を描いたサイコホラー

アニメ『ハッピーシュガーライフ』あらすじと感想
あゆき
あゆき

今日は『ハッピーシュガーライフ』というサイコホラーアニメのあらすじと感想を書いていくよ

あるふぁ
あるふぁ

登場人物のほとんど全員が狂ってたね。でも、主役の二人の気持ちもちょっと分かるよね

あゆき
あゆき

愛したい、愛されたい。誰だってそう想うよね。ただこの二人の場合は、ちょっとだけその想いが強くて、歪んでいただけで

あるふぁ
あるふぁ

好きな人と幸せになりたかっただけなんだよね。二人が育った環境が幸せなものだったら、全然違う人生だったよね、きっと

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アニメ『ハッピーシュガーライフ』基本情報とあらすじ

まずは『ハッピーシュガーライフ』のPVをご覧ください。

タイトルハッピーシュガーライフ
ジャンル純愛サイコホラー
原作者鍵空とみやき
監督草川啓造
長山延好
キャスト

花澤香菜
久野美咲
花守ゆみり
洲崎綾
花江夏樹

放送年2018年
原作>>マンガ『ハッピーシュガーライフ』ガンガンコミックスJOKER
備考

>>『ハッピーシュガーライフ』公式サイト

>>Wikipedia『ハッピーシュガーライフ』ページ

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あらすじ

高校生の松坂さとうは男遊びをやめた。もう、そんなことをする必要がなくなったから。

さとうが男遊びをしていたのは「本当の愛」を探すため。

さとうは本当の愛を見つけた。だからもう男遊びなんてする必要がない。

さとうが家に帰れば、そこにはさとうが愛し、そしてさとうを愛してくれる『しおちゃん』がいる。

さとうはしおちゃんとの愛を守るためだったら何でもする。

さとうとしおちゃん、二人だけの甘くて幸せな生活『ハッピーシュガーライフ』を守るためなら。

脅迫も、そして殺人も。

アニメ『ハッピーシュガーライフ』感想

あゆき
あゆき

ネタバレを含みます

純粋な愛

さとうとしおちゃんが求めたものは、純粋な愛。

愛したい。愛してほしい。誰だって抱く自然な感情。

さとうもしおちゃんも、育った環境が特殊すぎたため、愛というものに飢えていたのでしょう。

正直、私は最初の方では、しおちゃんは記憶を無くしているだけで、あそこまで狂っているとは思っていませんでした。記憶を無くしたしおちゃんを、さとうが誘拐、監禁して、しおちゃんを騙して、『ハッピーシュガーライフ』を送っているのだと思っていました。

ところが実際はそうではなく、しおちゃんも家庭環境が悲惨で、挙句の果てに、信じていた母親から捨てられていたのです。

「愛していた母親から捨てられた」ということがあまりにもショックで、おそらくは自己防衛のために、しおちゃんは記憶の扉を閉ざしたのでしょう。

しおちゃんが捨てられた直後、まさにその現場に現れたのが、さとう。

さとうはしおちゃんに惹かれ、しおちゃんの命を奪おうとした1208号室の住人を殺す。

さとうはしおちゃんを愛し、しおちゃんもさとうを愛した。

こうして、二人だけの世界を築き、『ハッピーシュガーライフ』を送っていた。

中途半端な勇気

『ハッピーシュガーライフ』を守るためなら、さとうは何だってする。

その決意が最も強く現れていたのが、友人である飛騨しょうこを殺した場面でしょう。

さとうだって、しょうこは殺したくなかったはず。でも、しょうこの方からさとうの『ハッピーシュガーライフ』に踏み込んできてしまった。

しょうこは、さとうを心配していた。さとうが何か困ったことに巻き込まれているのではないかと思い、助けたかった。勇気を振り絞って、しょうこはさとうの力になろうとした。

それが間違っていた。

せめて、さとうの叔母に会って、さとうの過去を知ったところで引いていれば良かった。それ以上踏み込まなければよかった。

でも、踏み込んでしまった。

よりによって、さとうとしおちゃんが家の前で二人一緒にいるところを写真に撮ってしまった。

しょうこは、どうしたら良かったのか?

さとうから「それでも、私の友達でいてくれる?」と聞かれた時(エピソード7)、即答できなかった時点で答えは出ていたのでしょう。

自分の手に負えない、と。

だから、手に負えないのだから、あれ以上踏み込むべきじゃなかった。中途半端な勇気を振り絞ってしまったがために、しょうこは殺され、そして恐らく、さとうも傷ついた。

友達なら、勇気を振り絞って相手が抱えている問題を聞き、一緒に解決してあげることも大切。

でもその一方で、あまりにも問題が大きすぎる場合、一歩引いて、「今まで通りの友達」でい続けることも大切なことなのでしょう。

友達としての距離を測り間違えると、関係が壊れてしまうことも、しょうこのように人生が壊れてしまうこともあるかもしれません。

辿り着いた答え

さとうとしおちゃんが最後に選んだのは、心中。

ずっと一緒にいるために、二人で一緒に死ぬことを選んだのでした。

しおちゃんも、兄を拒絶し、さとうを選びました。そしてしおちゃん自ら、さとうの胸に飛び込み、二人一緒にマンションの屋上から飛び降りたのでした。

その落下中、さとうは心変わりします。しおちゃんを抱きしめ、自分の体をクッション代わりにして、しおちゃんを救うのでした。

さとうはなぜ、死の寸前で心変わりして、二人一緒に死ぬことではなく、しおちゃんを救うことを選んだのでしょう?

しおちゃんには、まだ愛してくれる家族がいるから。さとうは自分のような人生をしおちゃんに送ってほしくないから、愛してくれる家族のもとにしおちゃんを返そうとしたのかもしれません。

別の見方もできます。そして、こちらの見方の方が、より真実に近いのではないかと思います。

さとうは、自分が死ぬことで、本当の『ハッピーシュガーライフ』を完成させようとしたのかもしれません。

さとうは死にました。ですが、しおちゃんの心の中では生きています。これはいわば、さとうとしおちゃんが一つになったとも見ることができます。

究極の愛の形。それは、相手を自分に取り込むこと。

さとうは、しおちゃんを自分に取り込むのではなく、しおちゃんの心の中で生きることを選んだ。

しおちゃんは、さとうのことをこの先もずっと考え続ける。

しおちゃんの心の中で、二人の『ハッピーシュガーライフ』は続いていく。

それが、さとうとしおちゃんが辿り着いた純粋な愛の形。

 

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